2016/08/26

「もしも」に備えて原発対策/静岡

2016年8月26日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160826/ddl/k22/070/052000c

中部電力浜岡原発が立地する御前崎市は、放射能被ばく対策として安定ヨウ素剤の事前配布を9月から始めることを8月号の広報誌で告知した。特集記事のタイトルには「もしもの原子力災害に備え」とある。柳沢重夫市長は今月22日の定例記者会見で、2011年の東京電力福島第1原発事故を挙げ、「まず市民の安全を第一に考えたい」と配布に当たっての心構えを述べた。

対象者は今年8月1日現在の住民基本台帳に記載されている住民約3万3000人。服用は3歳に達してからだが、ヨウ素剤の使用期限である3年以内に該当年齢になる幼児もいるため、あらかじめ全員に配布するという。

服用量は3歳以上13歳未満が丸薬1錠、13歳以上が2錠。ただしヨウ素に過敏症があれば「服用不適」となる。記事には副作用の報告事例として嘔吐(おうと)や皮膚の発疹、胃痛、下痢、頭痛などが列挙してあった。

配布は市内を12地区に分け9月11日から12月18日まで、地区ごとに学校などで実施する。参加者は事前に郵送されたチェックシートに必要事項を記入して持参。看護師らが確認する。医師の問診を受ける場合もある。受け取りまでの所要時間は、説明用のDVD見学を含め1人約30分を見込む。記事には「お薬手帳なども持参して」とあった。「結構手間がかかりそうだ」が、広報誌を読んでの感想だった。【舟津進】

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