2015/02/28

原発事故前後の発病状況調査へ 福島と近隣県対象


2015年2月28日 朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11625223.html


環境省は27日、東京電力福島第一原発事故に伴う当面の住民の健康対策を発表した
事故の前後で、がんを含めた病気の発生状況が変化していないか調べるため、来年度に
研究班を立ち上げる方針を示した。

調査の対象は福島県とその近隣県。がん登録のデータのほかに、厚生労働省の患者調査や、
病名が記されたレセプト(診療報酬明細書)の調査、日本産婦人科医会などによる赤ちゃんの
先天異常調査の利用を検討する。判明した病気の動きは、住民や自治体へ定期的に情報提供する。

健康対策は、昨年末に公表した案に対する国民からの意見を踏まえて決めた。

専門家会議中間取りまとめについての当面の施策の方向性に関するパブコメの結果他(環境省)

「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議の中間取りまとめを踏まえた環境省における当面の施策の方向性(案)」に関する意見募集(パブリックコメント)の結果及び「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議の中間取りまとめを踏まえた環境省における当面の施策の方向性」の公表について





環境省の総合環境政策局環境保健部に設置した「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民健康管理のあり方に関する専門家会議」(以下「専門家会議」という。)は、平成26年12月にそれまでの議論の中間的な取りまとめを行いました。先般、これを踏まえて「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議の中間取りまとめを踏まえた環境省における当面の施策の方向性(案)」を取りまとめ、これに対する御意見の募集(パブリックコメント)を実施しました。この結果を踏まえ、パブリックコメントの結果及び当面の施策の方向性を取りまとめましたので、お知らせします。

1 経緯
…(略)同年12月22日(月)から平成27年1月21日(水)までの間、御意見の募集(パブリックコメント)を行い、968通・1,889件の御意見をいただきました。これらの御意見を踏まえ、更に当面の施策の方向性を検討し、平成27年2月に公表いたしました。

2 パブリックコメントの結果及び当面の施策の方向性の内容
http://www.env.go.jp/press/100448.html

意見の詳細↓
http://www.env.go.jp/press/files/jp/26324.pdf










青森/ママら20人 お弁当作り学ぶ

[「おいしい」「美しい」「楽」という言葉をちりばめた子ども弁当の料理教室で、「安全」を謳う人たちが、リスコミの一環として、放射線についての解説をする場を設けているので要注意です。子どもたちを放射能から守るために、私たちこそ、そうした場で伝えていきたいと思うのですが。 子ども全国ネット]


2015年2月28日 東奥日報 
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2015/20150228130618.asp



東奥日報社の女性倶楽部「女子○(ジョシマル)」は27日、「作ろう、子どもが喜ぶお弁当! 楽・楽・楽(ラララ)♪ 暮らし術・実践レッスン!」(東北電力特別協賛)を弘前市のホテルナクアシティ弘前で開いた。子育て世代を中心に女性20人が参加し、おいしくて彩りが美しい料理の作り方を学んだ。 イベントは青森会場に続き2回目。北海道函館市のフードスタイリスト八木橋こずえさんが「とうもろこしとたらこのごはん」「電子レンジでつくるナスの中華風味」などの調理法を紹介した。

参加者は、冷めてもおいしい東通村産米「ほっかりん」でパンダの形のおにぎりを作り、色とりどりのおかずを添えた特製弁当に仕上げて試食。同ホテル特製のケーキを食べながら、放射線医学総合研究所放射線防護研究センターの柿沼志津子さんによる放射線についての解説にも耳を傾けた。弘前市から参加した対馬佳子さん(30)は「お弁当は同じような料理になりがち。普段のおかずにも使えそうなレシピなので、家でも作ってみたい」と話した。

イベントは3月19日、八戸市でも開かれる。

長崎大が冊子第3弾 「放射線 放射性物質Q&A」


[福島民報のサイトにアーカイブがあります。http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/qanda/ たとえば、山菜については、「現在の放射性セシウムの基準値は、1年間ずっと食べ続けた場合の内部被ばく線量を基に算出された数値ですので、1回、あるいは1週間程度、基準値を超えた食品を摂取しても内部被ばく線量は極めて低く、健康に影響を与えるものではありません。」とあったり、甲状腺がんについても「乳頭がん」がゆっくりで心配ないという点のみ解説されていたり(実際、福島で見つかっているのは、肺などに浸潤していたりするというのに)。「安全」を謳う内容が多いこうした冊子が、2万部も印刷されて、市町村を通じて配布されるわけです。 子ども全国ネット]


2015/02/28 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015022821255

長崎大は3月1日、福島民報で毎週日曜日に連載した「放射線 放射性物質Q&A」をまとめた冊子の第3弾を発行する。県放射線健康リスク管理アドバイザーで長崎大教授(原爆後障害医療研究所)の高村昇氏がQ&A回答者を務め、放射線や放射性物質と健康との関わりについて分かりやすく解説している。福島民報社の編集協力。東京電力福島第一原発事故発生以降、県内で放射線の健康影響に対する関心が高まっており、冊子を通じて正しい知識を広め、生活に役立ててもらう。

これまで平成24と25年連載記事をまとめた冊子を発行した。好評だったため、第3弾として企画した。放射線や放射性物質の基礎知識をはじめ、健康への影響、甲状腺がんの種類や特徴、チェルノブイリ原発事故に伴うがんの発生状況など、関心の高い項目を中心にQ&A形式で取り上げている。

原発事故発生後の23年12月から毎週、高村氏が「放射線 放射性物質Q&A」で放射性物質に関する質問に答えてきた。昨年10月に150回目を迎えたのを機に、いったん終了した。2万部発行する。今後、県を通じて全市町村に送られ、市町村単位で教育などに活用する。




2015/02/27

小出裕章先生、退官記念講演「私たちは必ず未来の子どもたちから問われるだろう」

2015/2/27 mbsニュース
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE000000000000007048.shtml

京都大学原子炉実験所の助教で、原子力発電所の危険性を訴えてきた小出裕章さんが定年退職することになり、最後の講義が行われました。

小出裕章さん(65)は1974年に京大原子炉実験所に採用され、放射能の測定などに取り組む一方、原発の危険性について警告を発してきました。福島第一原発事故が発生してからはメディアにも積極的に出演し、事故対応の問題点や放射能汚染の深刻さなどについて、訴えてきました。

「なんとか悲惨な事故が起きる前に原子力を廃絶させたいと思いながら、それもできずにとうとう福島第一原発の事故が起きてしまった。私たちは必ず未来の子どもたちから『お前たちはどうやって生きてきたのか』と原子力について問われるだろうと思います」(小出裕章さん)退職後もしばらくは各地で講演を行うということです。







2015/02/26

福島で全国の高専生が県内の放射線への対応学ぶ

2015年2月26日 福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/0226/news13.html

全国の高専生が参加する原子力・放射線実習が26日、福島市の日本原子力研究開発機構(JAEA)笹木野分析所で行われ、学生が放射線測定の具体的な方法などを学んだ。

国立高等専門学校機構などの主催。福島、富山、沼津、舞鶴、香川、沖縄の各高専の学生8人が25~27日、本県での実習に参加している。25日は富岡町を視察した。26日の実習では、分析所にあるゲルマニウム半導体検出器などを実際に操作しながら原発事故後、本県で取り組まれている放射線への対応に理解を深めた。


2015/02/24

福島の除染、菜の花で応援 南箕輪のNPO理事ら、菜種油にし販売




2015年2月24日  信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20150224/KT150216SJI090014000.php


東京電力福島第1原発事故の被災地を支援するNPO法人チェルノブイリ救援・中部(事務局・名古屋市)理事の原富男さん(61)=長野県上伊那郡南箕輪村=らが、福島県南相馬市で除染のため育てた菜の花で菜種油を作っている。原さんによると、原発事故で飛散した放射性セシウムは菜の花に吸い上げられるが、種を搾った油には入らない。放射能測定で非検出を確認し、販売している。

栽培や収穫には地元の相馬農業高校の生徒たちが参加。菜種油の商品名「油菜(ゆな)ちゃん」と、ラベルの絵も生徒が考えた。東日本大震災から間もなく4年。原さんらは、被災地で農業を続ける手だてとして、菜の花栽培や菜種油の普及を目指す。

原さんは、1986(昭和61)年の旧ソ連ウクライナのチェルノブイリ原発事故で強制移住させられるなどした被災者を支援。現地で菜の花栽培による除染をした経験を生かし、福島原発事故後の2012年、南相馬市で「菜の花プロジェクト」を始めた。

救援・中部が現地に設けた「放射能測定センター南相馬」や有機農家などでつくる一般社団法人南相馬農地再生協議会が主体になり、市内の田畑12・5ヘクタールで栽培。昨年6月に菜種15トンを収穫し、油にした。酸化防止のため種で保存し、売れ行きに応じ搾る。

現在は栃木県内の業者に搾油を委託し、個人のつてで販売。今後は栽培から搾油まで南相馬で行い、マヨネーズなど商品を増やして販路を広げる考えだ。焙煎(ばいせん)せず生で搾るため菜種の味が濃厚だ。原さんは「おいしいから使いたいと言ってもらえるようにしたい」と話す。

原さんらは、福島県郡山市の障害者就労支援施設の畑でも菜の花を育てている。原さんによると、ウクライナの実験で、1回の菜の花栽培でセシウムが吸着された後、土中に残ったセシウムが溶け出すには時間がかかり、2年間は野菜などを育てられる。

菜種油は300ミリリットル入りが1080円、900ミリリットル入り2700円(ともに税込み)。問い合わせは南相馬農地再生協議会(電話0244・23・5611)か原さん(電話0265・73・9355)へ。





原発事故避難:母が知りたいこと 福島の今を情報誌に

2015年02月24日 毎日新聞 
http://mainichi.jp/select/news/20150224k0000e040184000c.html


東京電力福島第1原発事故を受け、山形県に避難した母親でつくる「山形避難者母の会」が、今月末にも情報誌「KURASSO(クラッソ)」を発行する。山形から福島に戻った母親が編集を手がけ、避難当時の自分が知りたかった福島の情報を盛り込む。伝えたいのは「戻る、戻らない、いずれの選択も『正解』」とのメッセージだ。

情報誌はB5判24ページを予定。福島県内の学校給食の検査態勢を知ってもらうため管理栄養士にインタビューしたり、子どもの屋外遊び場など身近な情報を掲載したりしている。インタビューや情報収集は登録会員らが担った。

編集したのは、母の会代表の中村美紀さん(39)。2011年8月、娘3人を連れて福島県郡山市の自宅から山形市に自主避難し、昨年3月に帰還。同5月には長男を出産し、4児の母になった。

中村さんが避難中、最も欲しかった情報は「福島で暮らす人たちのリアルな声」だったという。行政は除染の進ちょく状況や、食品の放射性物質濃度などのデータは示してくれるが「本当に知りたいのは福島の人が何を感じ、何を考えて暮らしているのかというストーリーだと実感した」という。このため情報誌では、不安の声や困ったことも加減せずに掲載することにした。

避難中、帰還をためらう背景には、放射線量などの不安に加え「逃げた」という罪悪感もあったという。だが、戻ってみると、疎遠になっていた友人から「お帰り。待ってたよ」と声をかけられ、泣きそうになった。原発事故後の被災者の行動は、混乱の中で一人一人が必死に考えて選択した答えだ。「古里はいつでも『おかえり』って言ってくれる場所。情報提供し『戻っても戻らなくても、その選択を応援しているよ』と福島から発信することが大事だと思った」という。

情報誌2000部は2月中にも福島、山形両県内の避難者の交流拠点などで無料配布する。今後の発行は、読者の反応をみて決める。「全国の方に読んでほしい」と、電子版での発行も検討中だ。問い合わせは、中村さんのメール(yamagatahinanhaha@gmail.com)か電話(070・5473・4262)で。


東京/福島第1原発事故 避難者調査 早大・辻内准教授ら、28日に公開研究会

 

毎日新聞 2015年02月24日 地方版

http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20150224ddlk13040141000c.html


東京電力福島第1原発事故による避難者の調査を続けている辻内(つじうち)琢也・早稲田大学准教授(医療人類学)らが「早稲田大学災害復興医療人類学研究所」を設立し、28日に同大国際会議場(新宿区西早稲田)で第1回公開研究会を開く。


辻内准教授はこれまで、首都圏の支援団体などと共に避難者を対象にした大規模なアンケート調査を実施。将来の生活の見通しが立たず、加害者の責任があいまいなことから、事故の影響の長期化に伴い、避難者の精神的苦痛も深刻化している実態を明らかにした。


研究所には福島県の避難指示区域からの避難者や、首都圏で避難者支援に当たる弁護士らも招聘研究員として参加。当事者や支援者の立場から発信する。


3カ月に1回程度公開研究会を開き、調査結果を発表していく予定。28日の研究会は午後1時から。参加無料。問い合わせは早稲田大学研究室(shinsai-wima@waseda.jp)。

2015/02/23

1/26厚労省発表 食品中の放射性物質の検査結果について(第914報)ダイジェスト版 (マダムトモコの厚労日報ダイジェストより)




[「マダムトモコの厚労日報ダイジェスト」最新版をお届けします。厚労省HPにいっても、右のようなPDF書類をあけて全部目を通さないと、これらのデータを見ることはできません。今、どんな地域で、どんな食品が、どの程度汚染されているのか、そうした状況を把握しているために、ボランティアで続ける彼女たちの活動に感謝しつつ、ぜひご利用ください。マダムトモコの厚労日報ダイジェスト=http://goo.gl/RQ3mze  子ども全国ネット]





【ダイジェストの読み方】 ダイジェストでは検出例だけを羅列するのではなく、
子ども達の給食はじめ皆さんの身近にある食材の「状況」をお知らせしています。

ご覧になるときには○○Bq/kg」と赤字になっているものは検出
NaIまたはGeなど検査方法の冠がつき、「未満」の文字で終わり黒字のものは「不検出」というふうにご覧ください。みなさんそれぞれの「ものさし」を持ち、ベストの選択ができますように。

=============================
おはようございます。
1月26日号のダイジェストです。
【水産物】マダラ17検体の最大値岩手県沖7.7Bq/kg、スズキ3検体は茨城県沖9.2Bq/kgヒラメ18検体は茨城県沖0.91Bq/kgでしたが、国立医薬品食品衛生研究所の通品検査では、千葉県産スズキから41Bq/kgの検出が報告されています。その他の品目では、宮城県および茨城県沖イシガレからそれぞれ19Bq/kgが検出されました。淡水魚では、馬県赤木大沼ワカサギ2検体が63および78Bq/kgと高い値です。
【農産物】コメは検体数が少なく、検出報告はありません。原木シイタケ23検体の最大値宮城県産32Bq/kg、菌床シイタケでは栃木県産12Bq/kg、その他栽培キノコ類では、栃木県産マイタケ2検体のうち1検体から19Bq/kgが検出されています。茨城県産流通品レンコンは3検体のうち2検体から3および12Bq/kgが検出されました。
【野生鳥獣肉】東北太平洋側および北関東地域に基準値超過が多く報告されています。詳しくは下に続く基準値超過報告をご覧ください。
【畜産物・乳製品その他】牛肉は、宮城県産616検体のうち1検体から28Bq/kg、岩手県産255検体のうち2検体から11および13Bq/kgが検出されました。原乳および牛乳について、検出報告はありません。

世田谷こども守る会
事務局 堀


厚労省日報ダイジェスト1月26日(第914報)

<全国自治体の検査結果>
※ 基準値超過(14件)
No.1041 ~1043,1045~1048,1051,1052:栃木県産イノシシ肉(Cs:130~420 Bq/kg)
No.1053,1060 :群馬県産ニホンジカ肉(Cs:130, 170 Bq/kg)
No.1062 :群馬県産ツキノワグマ肉(Cs:230 Bq/kg)
No.1371,1378 :宮城県産イノシシ肉(Cs:210, 610 Bq/kg)

【水産物】
青森県・マダラ8検体 うち4件 0.54~1.1Bq/kg
岩手県・マダラ5検体 うち4件 0.65~7.7Bq/kg
宮城県・マダラ4検体 うち1件 4Bq/kg

宮城県・スズキ 9.6Bq/kg
茨城県・スズキ2検体 6.7および9.2Bq/kg

宮城県・ヒラメ6検体 いずれもGe0.78~13Bq/kg未満
茨城県・ヒラメ11検体 うち2件 0.49および0.91Bq/kg
千葉県・ヒラメ Ge0.93Bq/kg未満

北海道・その他海産物4検体 いずれもGe6.6~NaI 16Bq/kg未満
青森県・その他海産物6検体 いずれもGe、NaI 0.99~10Bq/kg未満
岩手県・その他海産物33検体 いずれもGe0.54~14Bq/kg未満
宮城県・その他海産物17検体 うち1件 19Bq/kg
山形県・その他海産物3検体 いずれもGe8.4~13Bq/kg未満
新潟県・その他海産物2検体 Ge7.3および7.7Bq/kg未満
茨城県・その他海産物45検体 うち2件 8.9および19Bq/kg
千葉県・その他海産物19検体 うち3件 1.0~2.2Bq/kg
神奈川県・その他海産物4検体 いずれもGe4.8~5.7Bq/kg未満
愛知県・マイワシ Ge16Bq/kg未満

青森県小川原湖・水産物3検体 いずれもGe6.6~13Bq/kg未満
岩手県盛岡市・ウグイ3検体 いずれもGe8.5~9.5Bq/kg
新潟県新潟市・ギンブナ2検体 Ge8.6および8.8Bq/kg
群馬県赤木大沼・ワカサギ2検体 63および78Bq/kg
茨城県小野川・ギンブナ4検体 すべて20~24Bq/kg
茨城県常陸利根川・ギンブナ 20Bq/kg
茨城県霞ヶ浦・ワカサギ 9.3Bq/kg
茨城県花園川・イワナ Ge7.1Bq/kg未満
千葉県印旛沼・スジエビ 6.4Bq/kg、 テナガエビ 13Bq/kg
千葉県利根川・ギンブナ、コイ3検体 うち2件8および9Bq/kg

【農産物】
北海道・コメ7検体、胚芽米3検体 いずれもGe1.1~6.0Bq/kg未満
岩手県・コメ(胚芽米) Ge2.0Bq/kg未満
山形県・コメ(白米) Ge2.2Bq/kg未満
新潟県・コメ(精米) Ge7.5Bq/kg未満
福島県・コメ(精米) Ge6.5Bq/kg未満

岩手県・原木シイタケ2検体 15および29Bq/kg
宮城県・原木シイタケ5検体 うち3件 7.9~32Bq/kg
群馬県・原木シイタケ4検体 うち3件 9.7~22Bq/kg
栃木県・原木シイタケ6検体 うち3件 4.3~16Bq/kg
茨城県・原木シイタケ6検体 すべて2.7~14Bq/kg

岩手県・菌床シイタケ2検体 うち1件 7.7Bq/kg
新潟県・菌床シイタケ Ge8.2Bq/kg未満
群馬県・菌床シイタケ 9.6Bq/kg
栃木県・菌床シイタケ6検体 うち1件 12Bq/kg

栃木県・ナメコ2検体 5.4および9.8Bq/kg
栃木県・マイタケ2検体 うち1件 16Bq/kg
茨城県・菌床マイタケ 1.9Bq/kg

茨城県行方市・カンショ 6Bq/kg
茨城県サツマイモ2検体 うち1件 0.76Bq/kg
千葉県サツマイモ3検体 いずれもGe7.8~12Bq/kg未満
茨城県・レンコン3検体 うち2件 3および12Bq/kg
茨城県・小松菜5検体 うち1件 0.47Bq/kg

【畜産物・乳製品その他】
宮城県白石市・野生イノシシ2検体 基準値超過(210および610Bq/kg)
宮城県大河原町・野生イノシシ3検体 すべて47~86Bq/kg
宮城県登米市、柴田町、村田町・野生ニホンジカ、イノシシ 29~47Bq/kg
山形県・野生カルガモ Ge11Bq/kg未満
群馬県前橋市・野生ニホンジカ2検体 うち1件基準値超過(130Bq/kg)
 他1件 62Bq/kg
群馬県片品村・野生ニホンジカ2検体 うち1件基準値超過(170Bq/kg)
 他1件 91Bq/kg
群馬県昭和村・野生ツキノワグマ 基準値超過(230Bq/kg)
群馬県東吾妻町、沼田市、嬬恋村・野生ツキノワグマ 60~77Bq/kg
群馬県安中市、桐生市・野生イノシシ4検体 すべて30~84Bq/kg
栃木県那珂川町・野生イノシシ12検体 うち10件基準値超過(最大420Bq/kg)
 他2件 83および98Bq/kg
千葉県君津市・野生イノシシ5検体 うち2件 30および33Bq/kg

宮城県・牛肉616検体 うち1件 28Bq/kg
岩手県・牛肉255検体 うち2件 11および13Bq/kg

岩手県・原乳24検体 いずれもGe2.2~2.9Bq/kg未満
宮城県・原乳5検体 いずれもGe1.7~2.4Bq/kg未満
新潟県・原乳2検体 Ge5.6および5.8Bq/kg未満
群馬県・原乳3検体 いずれもGe3.8~4.1Bq/kg未満
栃木県・原乳3検体 いずれもGe2.9~3.3Bq/kg未満
神奈川県・原乳 Ge0.37Bq/kg未満

<国立医薬品食品衛生研究所の検査結果>
千葉県・流通品スズキ 41Bq/kg


2015/02/22

再放送決定! 3/1(日)23:30〜 Eテレ「謎の放射性粒子を追え!」


昨年末に放送された、No.489 シリーズ 原発事故(13)「謎の放射性粒子を追え!」(2014年12月21日 放送)が、再放送されます。


[Eテレ]2015年3月1日(日) 午後11:30~午前0:00(30分)
12月21日放送分のアンコール。福島第一原発の事故で大量に放出された放射性物質・セシウム。放射線量などをもとにその汚染状況が調査されてきたが、実際の化学的形態はよく分かっていなかった。しかし、電子顕微鏡を用いた巧みな調査で、不溶性の球形粒子として存在するものも多いことが明らかになった。従来想定されていた水溶性粒子とは体内や環境中でのふるまいが異なるため、健康影響の推定などにも違う考え方が必要だ。

なお、この番組で登場した森口祐一先生(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授)が、3/3(火)原発事故子ども・被災者支援法市民会議主催の院内学習会に講師としてお話くださいます。
一般参加可。お申込みはお早めに。





東京/ チェルノブイリ「28年目の子どもたち」上映会


http://tokyokyouso.org/archives/1402

日時:3月4日(水)  午後6時30分~
会場:日本教育会館8階 第2会議室(神保町です)
講師:白石 草さん(OurPlanetTV代表)
チェルノブイリ「28年目の子どもたち」ーDVD上映と講演ー
原発事故から4年を経ても対策がとられていない日本。
子どもたちを守るために力をつくすウクライナから、私たちは何を学べるのか?

※一般の方も入場できます。

主催:東京都公立学校教職員組合 ☎03-5276-1311
























http://tokyokyouso.org/wp-content/uploads/2015/02/003df34d84701e987eae243cf3d6f356.pdf

新潟/「A2-B-C」新発田上映会

「A2-B-C」新発田上映会

公式サイト http://www.a2-b-c.com/

日時:3月8日(日)14時~16時
会場:新発田市生涯学習センター 多目的ホール

入場料:一般1000円 学生500円 福島からの避難者500円
*託児が必要な方は連絡ください。

主催:なくそう原発!しばた


福島、宮城の農業高の生徒 地元食材使用の商品、都内で販売


[トマトは放射性物質の移行値が小さい農産物です。ですから、きちんとゲルマニウム半導体検出器で長時間測定し、下限値をギリギリまで下げたデータを添えてアピールできれば、「安全」と判断し買える人も増えるのだと思います。「基準を満たしている」という基準が100Bq/kgである限り、私たちが「安全」と言うことはできません。ただ、土壌汚染のひどい地域で、高校生が農業をし続けていくことでの被ばく量はどうなのかという心配は別にあります。 子ども全国ネット]


2015年2月22日 スポニチより
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2015/02/22/kiji/K20150222009853200.html


福島、宮城両県の農業高校4校の生徒が21日、地域産業の復興・再生を目指すために地元の食材を使って企画開発した商品の販売会を都内で行った。

福島県立相馬農業高校は「トマトジャム」を300円で販売。トマトの栽培から製品化まで全て校内で行った商品。野村香奈子さん(17)は「果肉をおいしい状態で残すために手作業で種を取る作業が大変でした」と振り返った。「福島県をPRしないと」と意気込み、用意した60個を売り切った。同校の農場長を務め、生徒を引率した今村勝也教諭(53)は「“福島のものって大丈夫なんですか”という反応はある」とした上で、「商品は放射線量の基準を満たしている」と安全を強調した。

同校は福島第1原発から25キロ地点に位置。所有する農場3万平方メートルのうち9000平方メートルしか除染が済んでいないという。それでも今村教諭は「放射能被害を受けたという事実を受け入れて、活動していこうと生徒に指導している」と前向きな姿勢を見せた。

福島/平均1.1マイクロシーベルト 常磐道の常

[「年間追加被ばく線量の20ミリシーベルト」がこうして基準にされていき、帰還、除染、すべての基準にすり替えられていくことの危機感を感じます。本来、一般公衆被ばく限度は、年間1ミリシーベルトです。その20倍だということを忘れないで! 子ども全国ネット]

2015年02月22日 福島放送
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201502224

3月1日の常磐自動車道の全線開通に合わせ環境省は21日までに、常磐富岡−浪江IC間(14.3キロ)の除染による空間放射線量低減効果を発表した。
同区間の平均の放射線量は毎時1.1マイクロシーベルトとなり、年間追加被ばく線量の20ミリシーベルトから換算した、目標の同3.8マイクロシーベルトを大きく下回った。

環境省は同区間の放射線量の除染前後の状況を確認した。除染後の放射線量の最大値は4.8マイクロシーベルトで除染前の最大値の35.9マイクロシーベルトから大幅に低下した。

また、同区間では除染と整備工事を合わせた「一体的施工」を実施した。舗装することで放射線の遮蔽(しゃへい)効果が得られるとして、表土剥ぎ取りは行わなかった。廃棄物約9000立方メートルの削減が実現できたとした。











2015/02/21

千葉/子どもの甲状腺検査費用 柏市が半額助成へ


   
2015年2月21日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150221/CK2015022102000155.html

 柏市は二十日、子どもの甲状腺エコー検査の一部費用を助成する方針を決めた。東京電力福島第一原発事故の発生当時、十八歳以下だった市民三百人分の約三百万円を二〇一五年度の当初予算に計上する。
 市の計画では、市立柏病院で検査を実施する。希望を募り、助成額は一人あたり三千円。市によると、検査費用の約半額に当たる。予算は事務作業の人件費などで約二百万円も含む。
 原発事故の影響で放射線量が高くなった柏市では、子育て世代の住民を中心に甲状腺検査を強く要望していたが、市側は市には医学的な知見がなく、国の方針が必要と見送ってきた。
 しかし、昨年十二月に市議会で、甲状腺検査の実施を求める請願が採択されたことなどを受け、実施に踏み切った。
 秋山浩保市長は記者会見で、「国が診断法など体制を整えるのが理想だが、まったく示さないので、市民ニーズもあり対応した。ドクターと模索していく」と説明。「国が福島で実施している調査の結果を待ってからでもいいと思っていた。遅かったといわれればその通りで申し訳ない」と述べた。エコー検査の助成は、県内では松戸市が昨年から実施している。

2015/02/20

福島事故放出セシウム 手賀沼など底土高濃度

2015年2月20日 朝刊 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015022002000170.html


東京電力福島第一原発事故による首都圏の放射能汚染問題で、本紙は新たに千葉、茨城両県にまたがる水郷地帯の湖沼を調べた。これまで調べた東京湾や主要河川と比べ、大幅に高い濃度の放射性セシウムが検出された。水の入れ替わりが少なく、流入したセシウムが抜けにくい地理的な特徴が影響していそうだ。 

調査は一月二十六、二十七の両日、環境省の調査でも高濃度汚染が確認されている手賀沼(千葉県)をはじめ、印旛沼(同)、茨城県内の霞ケ浦や牛久沼で行った。流れ込む川がどう影響を与えているかに着目し、計三十二カ所で底土や河川敷の土を採取。土は乾燥させた後、測定器で三時間以上かけてセシウム濃度を測った。

その結果、汚染が目立ったのは手賀沼で、沼の中心部や利根川につながる堰(せき)内の底土の放射能濃度は、乾燥させた土一キログラム当たり一〇〇〇ベクレル超を計測。流入部から流出部まで高い値が出た。環境省の直近の調査では、三二五~三六〇〇ベクレルとさらに高い値も出ている。

手賀沼に流れ込む複数の川の周辺土も調べたが、七一七~四七〇一ベクレルと高かった。指定廃棄物として特別の処理が求められる基準(八〇〇〇ベクレル超)より低いが、雨などで川に流れ込み、沼に運ばれてたまり続けていく懸念もある。

ただ、放射能が人体に与える影響(放射線量)は採取地点で毎時〇・一〇~〇・一七マイクロシーベルト(マイクロシーベルトはミリシーベルトの千分の一)と都心と大きな差はなかった。

印旛沼や霞ケ浦、牛久沼の河川流入部では二〇〇~三〇〇ベクレル台の地点が多かったが、湖沼の水深のある地点では濃度が高くなる傾向が見られた。おおむね環境省の調査と同水準だった。

本紙の測定結果について独協医科大の木村真三准教授(放射線衛生学)は「ただちに騒ぐレベルではないが淡水魚は海水魚に比べ(セシウムを含む)塩類を排出する機能が弱く、セシウムを濃縮しやすい。長期的な観測が必要だ」と指摘した。

現実に、水郷で捕れた淡水魚では、いまだに食品基準(一キログラム当たり一〇〇ベクレル)を超えるセシウムの検出が相次いでいる。このため手賀沼ではギンブナやコイ、ウナギ、モツゴの出荷制限や自粛が続く。霞ケ浦でもギンブナやアメリカナマズの出荷が制限されており、水郷への放射能の悪影響は収まっていない。

◆調査7回 各地の汚染今も
本紙は昨年五月から、福島第一原発事故による放射性物質の汚染状況を調査しており、今回が七回目。福島県楢葉町の農地では水源の深刻な汚染を明らかにしたほか、いわき市志田名(しだみょう)地区では表土の除去が遅れ、農地の回復が遅れている現状を報じた。東京湾や首都圏の主要河川でも要警戒レベルの汚染が続いている。