2015/01/31

雁屋哲氏「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」2月発売「私の真意」

[2015年1月31日 スポニチより
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/01/31/kiji/K20150131009725890.html


 東京電力福島第1原発を訪れた主人公が鼻血を出す描写などが議論になった漫画「美味しんぼ」の原作者・雁屋哲氏(73)が30日、自身のブログを更新。一連の問題に対する自身の見解をまとめた著書「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」(遊幻舎)が2月に発売されることを発表した。

 遊幻舎の公式サイトによると、発行日は2月10日。雁屋氏は「最初は1月中のはずだったのだが、私の原稿が遅れたことで、結局2月になってしまった。大方の書店には2月2日に並ぶはずだ」としている。

 表紙には「何度でも言おう。『今の福島の環境なら、鼻血が出る人はいる』 これは“風評”ではない。“事実”である」のコピー。262ページで「なぜ、私はこの本を書いたのか」「安全の定義」「『鼻血問題』への反論」「福島を歩く」「福島第一原発を見る」「内部被曝と低線量被曝について」「福島の人たちよ、逃げる勇気を」の7章からなる。

 雁屋氏は「『鼻血』問題についての私の意見も、小出しにしていては、なかなか全体がつかめない。この本を読んでいただければ、私の真意をご理解いただけると思う」としている。











「美味しんぼ」東京電力福島第1原発を訪れた主人公が鼻血を出す描写などが議論になった漫画「美味しんぼ」。2014年4月28日発売号(右)と5月12日発売号







以下、雁屋哲氏ブログより抜粋〜
http://kariyatetsu.com/blog/1717.php

◎去年の4月に、私が「美味しんぼ」で書いた鼻血の場面が、原発推進派に意図的に取り上げられ、殆ど全てのマスコミで、私はまるで犯罪者のように叩かれた。
それに対する反論を、このページで書くと読者諸姉諸兄にお約束したが、日本はなんだか訳の分からない社会になってしまって、なまじ、このブログに意見を書いても、中途半端にしか私の思いが伝わらないと考えて、私の意見を本にまとめることにした。

その本、
「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」
が、いよいよ、発刊されることになった。
最初は、1月中のはずだったのだが、私の原稿が遅れたことで、結局2月になってしまった。
大方の書店には、2月2日に並ぶはずだ。

「鼻血」問題についての私の意見も、小出しにしていては、仲々全体がつかめない。
この本を読んで頂ければ、私の真意をご理解いただけると思う。

出版社は、「 遊幻舎」
小学館とは、全く無縁の会社なので、この本に対するご意見は、「遊幻舎」の方にお願いしたい。






放射能と薪の話――知らされざる薪の汚染(1) (ママレボ通信より)


◆そのペレット、測ってますか?

1月26日、福島県郡山市役所がペレットストーブを設置した、という報道がありました。ファンヒーターより暖かく、燃焼効率も良いためとのことです。

このところ、福島県の薪や原木の測定結果が公表されていないということを知り、取材をしていた記者としては、「そのペレットは、測定しているのだろうか」と気になりました。
2013(平成25)年3月、秋田県で使用された、外国産の木質ペレットの焼却灰から、チェルノブイリ原発事故によるものと推察される、放射性セシウムが検出されています。使用された木質ペレットは、ヨーロッパアカマツを原料とした外国産のペレットでした。
秋田県は、その測定値を検証した結果、放射性セシウム134と137の比率から、「チェルノブイリ原発事故のもの」と推察し、測定結果とあわせて発表しています。
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1332401880827/files/peretto_120322.pdf

チェルノブイリ原発事故から29年がたったいまも、とくに気を付けて測定しなくてはならない品目があるということを、あらためて考えさせられる例です。
福島原発事故からはまだ4年――。薪・材木の放射能汚染について、数回にわけてレポートします。

(ママレボ編集局/吉田千亜)

続きはこちらからお読みください。
http://goo.gl/XmjgLf




子ども全国ネット通信 No.17 2015.1.30号

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   子ども全国ネット通信 No.17
 〜子どもたちを放射能から守る
    全国ネットワーク〜
                 **2015.1.30**
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*スタッフからmini message*
小出裕章先生を招いて開いた地域の守る会主催の小さなイベント。まさか直接お話しできる日が来るなんて夢にも思っておらず、今でも胸がいっぱい!何十年も信念を持って活動をされてきた先生は、とても広く大きな人でした。そして、お酒のことを「いのちの水」と少年のような笑顔で喜ぶチャーミングな一面も!引用されていた『強くなければ、生きられない。優しくなれなければ、生きる価値がない』レイモンド・チャンドラーの言葉…まさに先生を表しているなと感じました。これからも奮闘しようと思う私にとって大切な一日となりました。(kiyomi)
 ※ mini messageは、運営チームによるリレーメッセージ。kiyomiさんは、311以降、ネットワーク登録対応などを担いつつ、事務局を支えてくれているスタッフです。

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■ 鎌仲ひとみ監督の最新作「小さき声のカノン」
 3/7より上映決定!(東京・福島)
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鎌仲ひとみ監督がこの間、福島をはじめとして日本各地、そしてベラルーシでの取材を重ね、編んでこられた映画がようやく公開の運びとなりました。311で起こった被ばくの実態をわかりやすく伝え、そこで悩む母たちの姿を描き、保養が有効であることを訴えます。チェルノブイリの各国のように、政府の責任で保養に取り組むよう、大きな声にしていこう。そのためにも、広くこの映画を見てもらうことはとても有効だと思います。チケットも1割を、販売個人・団体の活動に生かすか、保養団体に寄付するかを選べます。ぜひチラシの配布やチケット販売にご協力くださいね。
詳細は情報ブログを。http://goo.gl/QxEqvd
劇場はこちらでチェック。http://goo.gl/7nDzE5
予告編はこちらから。http://goo.gl/NP9PJB

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■ ママレボ9号(2015 年始特大号)好評発売中!
 「女性自身」にも福島の現状を語る記事が掲載。
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ママレボ9号が発売されています。特集は、”国は誰を「避難者」としているのか~避難住宅問題で追いつめられる自主避難者~ ””「福島県民健康調査」の問題点を大解剖~どうすれば、子どもの健康を守れるか~私たちがみなさんの疑問に答えます 藍原寛子さん・菅谷昭さん・津田敏秀さん”など、保存版と言える充実ぶり! (今号のみ500円)デジタル版、冊子版、どちらもサイトから注文できます。ぜひ、2冊買って、周りの人にも伝えてください。
http://goo.gl/fzQlHs
また、現在発売中の「女性自身2月10日号」にママレボ編集長の和田秀子さんが記事を書いています。「福島の大変厳しい状況を書かせていただきました。県や国が言うところの“風評被害”を助長する内容かもしれません。一歩まちがえば、差別につながりかねない…とも考え、書くことを悩みました。しかし、これも現実です。現実を知るということは、解決に向けての第一歩ではないでしょうか。読んでくださったみなさまが、決して差別を助長することなく、厳しい状況に置かれた被害者の方たちの保養や検診、移住(希望者には)などの拡充を求めて、国や県に対して声をあげていただけると幸いです。福島県外からも、たくさんの声があがれば、きっといつかは動くと信じています」と和田さん。ぜひ手にとってお読みくださいね。
http://goo.gl/eu92xV

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■ 原発事故子ども・被災者支援法市民会議
  2/20(金)午後、公開学習会に森口祐一先生
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子ども全国ネットでは、原発事故子ども・被災者支援法市民会議に加わって、この間、しえんほうについて取り組んできました。現在、定例会の開催は、隔月。定例会では、学習会と情報交換とを継続していこうとしています。2月の定例会は、子ども全国ネットが当番団体となり、学習会の準備をしていますが、講師に、森口祐一先生をお願いできることになりました。環境省の専門家会議では、参考人として、事故直後の放射性降下物量について話したり、年末のEテレでセシウムボールの解説をされました。詳細は、まもなく公表しますが、どうぞ日程をあけてお待ちください。(会場は、参議院会館を予定しています)

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■1月のピックアップ5
〜健診・健康調査を中心に〜
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放射能から子どもを守るというテーマにもとづいて集めたニュースを常に情報ブログにアップしています。平均して日に2〜3件ですが、一部、子ども全国ネット運営スタッフの見解も加えながら公開。この情報ブログの中から、ぜひ読んでほしい記事を5つずつ紹介。今回は、いっそう加速されている政府や自治体によるリスクコミュニケーションの実態を追います。

1/9 福島県の教訓放射線防護に アジア会議 除染、教育の現状紹介
http://goo.gl/ZZDfjK
1/22 『風評被害対策BOOK』発行 HPで無料公開
http://goo.gl/ZhK64m
1/26 子どもが喜ぶ弁当作り講座にて放医研講師「暮らしの中の放射線」解説
http://goo.gl/wTGjxo
1/27 南相馬の被ばく調査結果を公表(空間線量からの推定値の1/3)
http://goo.gl/7HXV38
1/29 福島県、配置地域拡大を検討 復興支援員
http://goo.gl/ejrjSr

そして、あまりの内容なので、注目したいイベントが2/3に開催される「出荷制限値100Bq/kgは厳守しつつ 地元民の目安としての摂取制限値の検討へ(大人1000Bq/kg、子ども100Bq/kg)」です。
http://goo.gl/bPpsm5

◆―――編集後記―――――――――――◆
後藤健二さんの無事と解放をただただ祈るようにニュースに耳を傾ける日々が続きます。そんな一方で、エネルギーミックスを検討し原発の割合を2割余とする政府は、原発再稼働などもはや当然のように考えているのでしょう。各地で火山活動も活発化し、テロの懸念も増している中、どこまで目先の経済優先なのかとあきれてしまいます。福島の子どもたちの状況は、まったなし。今年も、子ども全国ネットは市民の中に広げていく活動をめざします、応援・ご協力よろしくお願いいたします。(ito)

◆―――発行者情報――――――――――◆
【発行者】NPO子ども全国ネット 事務局
【連絡先】info@kodomozenkoku.com
【HP】http://kodomozenkoku.com/
※アドレスの変更・登録解除はinfo宛に連絡を!
◆――――――――――――――――――◆

「女性自身 2月10日号」に福島の現状と母親の声を訴える記事が掲載されています。(ママレボ編集長和田秀子さん)

現在発売中の「女性自身 2月10日号」に
「それでも福島県は、子供の健康より人口を流出させないほうが大事なんですかー」
というタイトルで、ママレボ編集長の和田秀子さんが書いた記事が掲載されています。
http://www.kobunsha.com/shelf/magazine/current?seriesid=101001

ぜひ手にとってお読みください。 [子ども全国ネット]


























※ こうした記事を掲載し続けてくれる『女性自身』編集部にも応援メッセージをと思います。
電話しか掲載がありませんので、一応転載しておきます。
03ー5395-8240

2015/01/30

夏の水遊び 被曝線量「基準以下」…環境省推計

[160地点の放射性物質濃度の測定が、河川や湖沼にある草木の根元や水たまりになりやすい場所など、マイクロホットスポットも合わせて測定しているのかどうか、水よりも、底や地面の土砂の影響が不安の原因ではないかと察します。そうした地点に座ることで被ばくを重ねてしまうと、全身への被ばく量はともかく、性器への影響が懸念されることは、チェルノブイリの報告で示されてます。また、家族で遊びに行く場合は、小さな赤ちゃんや子どもたちを伴うこともありますから余計に気になるでしょう。あくまでも計算式で被ばく影響を算出するよりも、その地点の土砂のベクレル数を測定して公表したほうが安心につながると思われます。ぜひ安全な環境にした上で測定、公表してほしいです。 子ども全国ネット]

2015年01月31日 読売新聞より
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20150130-OYTNT50385.html

 環境省は30日、東京電力福島第一原発事故による避難指示区域を除く県内の河川と湖沼で、子どもが夏休みに水遊びをする際の被曝ひばく線量の推計を公表した。被曝線量は、河川が平均0・013ミリ・シーベルト、湖沼は同0・0086ミリ・シーベルト。最大でも河川で0・031ミリ・シーベルト、湖沼で0・03ミリ・シーベルトで、国が定める一般人の年間線量限度(1ミリ・シーベルト)を大幅に下回った。
 推計は、避難指示区域を除く県内の河川や湖沼約160地点の放射性物質濃度の測定結果を基に、子どもが「遊泳」「ボート遊び」などの活動を1日5時間、計20日間にわたって行ったと想定して算出した。
 県内では被曝への不安から水遊びを控える家庭が多いとみられ、同省除染チームの担当者は「推計を参考に放射線への理解を深めてほしい」と話している。




福島、水辺活動の被ばく線量試算 最大0・031ミリ

2015/01/30 共同通信より
http://www.47news.jp/CN/201501/CN2015013001002072.html

 環境省は30日、福島県内の河川や湖沼の水辺で子どもが長時間遊んだ場合を想定した被ばく線量の試算結果を公表した。1日計5時間の川遊びを20日間続けた場合でも被ばく線量は最大で0・031ミリシーベルトだった。
 原発事故以来、福島県内では水辺のレクリエーション活動が減っているとの指摘があり、環境省は「夏休みの間、子どもが頻繁に水辺で遊ぶと想定した。地域のリスクコミュニケーションに役立ててほしい」としている。
 対象は汚染の深刻な避難指示区域を除いた福島県内の水辺。
 政府は原発事故後、除染などによって年間追加被ばく線量1ミリシーベルトを目指している。




福島の子ども、「甲状腺がん/がんの疑い」が新たに4人――健康調査そのものにも課題


2015 年 1 月 30 日  週刊金曜日1月16日号より
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=4962

東日本大震災発生時の2011年3月に0歳から18歳だった福島県民を対象とする甲状腺検査で、昨年10月までの先行検査(1巡目)で「異常なし」とされた4人が、その後の本格検査(2巡目、継続中)で新たに「甲状腺がん/がんの疑い」と診断されたことが昨年12月25日、「県民健康調査」検討委員会(星北斗座長)で報告された。伊達・田村・福島の3市と大熊町から一人ずつ、1巡目の結果と合計して112人になる。

検査・診断に当たった鈴木眞一教授(福島県立医科大学)は、「(1巡目の検査で)見落としはなかったことは画像で確認した。引き続き慎重に調べる」と述べた。となると、前回の検査から短期間に発症した疑いがある。同検討会や鈴木教授らが「甲状腺がんの進行は遅い」としてきた説明も揺らぐ。星座長は「断定的には言えないが、放射線の影響は考えにくい」と前回と同様の回答を繰り返した。

健康調査そのものにも課題が残る。甲状腺嚢胞・結節・腫瘍のみに特化し、機能亢進症や機能低下症などの機能障害の患者が統計に上がってこない。世界の被ばく地で放射能の影響とされる白血病や悪性リンパ腫などについても同様で、全身症状を調べ、予防や早期発見・治療につなげる医療政策が欠落している。結果的に県民が検査の利益を実感できない“アリバイ検査”になる危険性を孕む。

県民205万人を対象にした「基本調査」(行動範囲や飲食物などで被ばく推計を弾き出す調査)の回答率は、震災後の行政不信もあいまって、26・9%と3割に満たない(14年10月31日現在)。

そこで事務局は、回答済みの調査票に、県民全体の線量分布の「代表性」があるかどうかを新たに調べるという“奇策”を打ち出した。これが将来、全県民の健康状態の把握をしない理由になるならば、調査の意義を根幹から否定するような愚策ではないか。

(藍原寛子・ジャーナリスト)

甲状腺検査の結果を報告する「県民健康調査」検討委員会=12月25日。(撮影/藍原寛子)



1/31土壌プロジェクト・埼玉土壌サンプリング講習会のお知らせ

[土壌測定プロジェクトからのお知らせです。明日ですが、埼玉・滑川で行われます。お近くの方、ぜひお問い合せの上、めったにない機会ですので、ご参加ください。市民の力で自分たちの地域の汚染度を測定し、同じ条件で測定した周辺地域と合わせて判断のものさしをつくっていきましょう。 子ども全国ネット]


埼玉で、土壌プロジェクトとして最初の講習会を実施します。
お近くの方、また地元で土壌採取のグループを作りたい方、是非採取実施のフィールドワークにご参加ください!
採取方法、採取から郵送までの手順などが学べます。

土壌サンプリング講習会

131日(土)13001500 
 
集合場所:森の測定室 滑川 
埼玉県比企郡滑川町山田2067-1
 
東武東上線 森林公園駅下車 (池袋から60分、川越から27分)   
1.
森林公園駅北口から国際十王バス「立正大学行」滑川中学校前下車徒歩4 
2.JR
高崎線熊谷駅下車 国際十王バスで「立正大学」乗り換え、「森林公園南口行」滑川中学校前下車徒歩4分(約35分)
参加費:無料(資料コピー代をカンパ頂けると助かります)  ※汚れてもいい服装でお越しください。


連絡先:「森の測定室 滑川」 担当:主山 TEL0493-81-3931 morisokutei★jeans.ocn.ne.jp(★を@に打ち変えてください)

http://minnanodatasite.blogspot.jp/2015/01/131.html

県外避難の母親ら 福島に交流施設開設/福島

[母親たちの間の放射線影響に対する軋轢は、ほんとうに厳しいものがあります。母親たちの支援ということであれば、どの選択に対してもきちんと支援できる内容をもって対応することをのぞみます。それは、原発事故子ども・被災者支援法の理念である「居住する人、避難する人、帰還する人どの選択も尊重される」ということになるはずです。帰還政策の一環としか思われないような、一方的な場であれば、避難者のほんとうのニーズに添うことは決してないでしょう。 子ども全国ネット]


2015年1月30日 NHKニュースより
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150130/k10015076011000.html

東京電力福島第一原発の事故のあと、福島県では放射線の影響を懸念して今も多くの住民が県外に避難を続けていますが、避難した母親と福島にとどまった母親などが互いの悩みを話し合う交流施設が福島市に開設されることになりました。
福島県では放射線を心配するなど原発事故による影響で、子どもや母親など今もおよそ4万6000人が県外で避難を続けています。
県外に避難した住民の中には、家族関係の維持や経済的な理由などで避難先から福島に戻る人も増えていますが、母親の支援を続けるNPOの「ビーンズふくしま」には、避難を続ける母親をはじめ、避難先から戻った母親などから福島にとどまった母親などとの間で放射線についての考え方の違いから本音が話せず、溝が深まっているという悩みの声が相次いで寄せられています。
このためNPOは、原発事故の影響に悩む母親たちの交流を図るために、ことし3月に福島市内の住宅に新たに交流施設を設けることになりました。
施設は常設で、NPOは、立場の異なる母親たちが自由に集まり、本音で話をして悩みを打ち明け合うことで、互いの考えを理解する場にしていきたいとしています。
NPOによりますと、こうした母親たちを対象にした交流施設はこれまでに例がないということです。

桐生広人さんの「米国水爆実験ガンリスク報告からみる福島の甲状腺障害」電子出版へクラウドファンディング協力の呼びかけ


[311以前から被曝の問題に取り組んでこられたジャーナリストの桐生広人さんが電子出版をするための資金をクラウドファンディングで呼びかけています。「米国水爆実験ガンリスク報告からみる福島の甲状腺障害」というタイトルで、こうした著書の出版は、なかなか出版社が見つからない現状の中、皆さんの支援でぜひ公開できるようになればと思います。桐生さんは、これまで取材されてきたアメリカ・ビキニ水爆実験のガンリスクの評価と照らし合わせて、福島の甲状腺障害と内部被曝の関連を考えた時に、「ロンゲラップ島民の被害を教訓とし、福島の子供達の健康を守る有効な対策が取られるよう願う」と書かれています。2015年3月にAmazonのKindle版での電子出版をめざしています。 子ども全国ネット]
https://www.makuake.com/project/publication-hirotokiryuu/


前例になく多い福島の子供達の甲状腺ガン診断

福島県の甲状腺スクリーニング調査で、ガンと診断された子供達の数は前例になく多く市民の不安が高まった。調査検討委員会の専門家は放射線被曝が原因とは考えにくいとする一方で、統計的に有意とする学者もいるが今の時点で結論づけることはむずかしい。

そんな中で、2014年6月、アメリカ合衆国が60余年前に太平洋マーシャル諸島で行った、核実験による放射性降下物で被曝した島民たちのガンリスクに関する評価報告書のデジタルデータが利用可能になった。アメリカ国立衛生研究所報告書「ビキニとエニウェトク核兵器実験からの放射性降下物と被曝に関するマーシャル諸島の放射線量とガンリスク:要約」である。


被曝と甲状腺障害の関連は明らかとアメリカの報告書

私は1975年に、放射性降下物で被曝したロンゲラップ島民のネルソン・アンジャイン氏と、グリーンピースの船に乗り合わせたことがある。当時グリーンピースはフランスの核実験に反対する航海を太平洋で行っており、カメラマンとして従事していた時、被曝した島民の苦しみを彼から知らされたのだった。その後、1980年代から1990年代にかけて現地を4回訪れ、ロンゲラップ島民から数々の体験や健康被害について聞いた。その中で、特に甲状腺に障害を受けた子供達が多いことに衝撃を受けた。放射性ヨウ素131の内部被曝から甲状腺に機能障害をきたし成長障害、腫瘍やガンを患うようになっていた。

アメリカ国立衛生研究所の報告書は、核実験の放射性降下物による被曝を公式に認め、被曝線量の増加につれ、ガンリスクも増加したことを明確に記している。この報告書の中で、筆者が最も驚いたことは、高い被曝を受けたとするロンゲラップ環礁周辺の放射性物質の沈着図が、今も人々が住む福島と同程度のレベルと図示されていることだった。

続きはこちらから ↓
https://www.makuake.com/project/publication-hirotokiryuu/



映画『小さき声のカノン』へのメッセージ! 俵万智さん、小出裕章先生、高畑勲監督など続々…


映画『小さき声のカノン』をご覧くださった皆様から
メッセージが続々届いてます!

詳細はこちらから
http://kamanaka.com/canon/comments/

高畑勳(アニメーション映画監督) | 中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン) | GAKU-MC(ラッパー) | 林海象(映画監督) | 丹下紘希(映像監督/アート・ディレクター/人間) | 小出裕章(京都大学原子炉実験所助教) | 堀直也(エコサーファー代表)  | ゼロノミクマ | 渡辺一枝(作家、エッセイスト) |
髙坂勝(Organic Bar たまにはTSUKIでも眺めましょ 店主) | 小紺有花(麹料理研究家) | 金森俊朗(北陸学院大学教授) | 想田和弘(映画作家) | 藤田和芳(大地を守る会代表) | 関口祐加(映画監督) | 落合恵子(作家、クレヨンハウス主宰) | もんじゅくん(高速増殖炉の非公式ゆるキャラ) | 後藤正文(ミュージシャン) | 俵万智(歌人) |

(順不同/敬称略)



同じように悩み、迷ってきた母親の一人です。
現実は厳しいけれど、お母さんたちの連帯から生まれる希望が描かれていることに、励まされました。
この映画を通して、さらなる連帯が広がることを願っています。

―俵万智(歌人)



科学が立証していないことって案外多いですよね。
はっきり言えば、この世界のほとんどを僕たちの科学は知らない。
また、いつでも科学者が僕らの味方だとは限らないのは、
原発事故以前の、原子力に携わる科学者たちの振る舞いが
端的に表していると思います。

僕はこの映画が、たとえばどこかの家族を、仲間たちを、地域を、
故郷を、真っ二つに分断しないための助けであることを願います。
だってもう、僕らは十分に諍いあっているじゃないですか。
不安に思う母親を嘲笑することも、故郷を立て直そうと必死になっているひとたちに
外側から辛辣な言葉を投げかけることも、もう止めて欲しい。
そう願っている人は僕だけではないと思います。

僕はこの映画を観て、正直に言って、
どんな言葉を発していいのか分かりません。
でも、もう二度と、こんな思いを誰にもさせたくないって、
強く思います。

―後藤正文(ミュージシャン)



4年が経ち、
「たいしたことなかったね」とでもいうかのように
事故の影響を軽視する空気を感じています。

希望を持つことはとても大切ですが、希望的観測ではなく
きちんと事実をよりわけて物事を見つめていくことが大切だと
この映画をきっかけにあらためて考えました。

―もんじゅくん(高速増殖炉の非公式ゆるキャラ)



立ち止まろう、しばし。そうして耳を傾けよう。
あなたの内の、「小さな声」に。あのひとの内の、「小さな声」に。
喪失と悲しみと憤りの中から生まれた「小さな声」たち。
猛々しい「大きな声」と確かに対峙するためにも。
何よりも、自分自身としっかりと結びつくためにも。
いまはその言葉さえ使うことにためらいを覚える「希望」を
自らの内に紡ぎ出し、誰かと繋がるためにも。

―落合恵子(作家、クレヨンハウス主宰)



政府が何と言おうと、行政が何と言おうと、学者が何と言おうと、
母たちは子どもを内部被ばくから守らなければならない。
この映画は、そんな母たちの諦めない闘いにより添い、見事にプランB案を提示する。
母たちの小さな声のカノンが、この映画でクレッシェンドになることを信じています。

―関口祐加(映画監督)



この映画を観て、日本はなぜもっとチェルノブイリから学ぼうとしなかったのかと思う。
チェルノブイリの子供たちに起こったことが、日本の子供たちにも起こりはじめている。
子供を守ろうとするのは、いつも母親たち。
理屈を言って行動しない男たちより、
命の危険を感じ取るお母さんたちの直感こそが、子供たちを守るだろう。

―藤田和芳(大地を守る会代表)



国や行政が子供たちを守らないなら、自分たちで子供たちを守るしかない。
そう思って動き出したお母さんたちが本当に凄い!
もろいのに強い。小さいのに大きい。犠牲者でありながら救済者。
とてつもない逆境の中だからこそ生まれた、人と人のつながり。可能性。
普通なら相反した色んなものがごっちゃになって、カノンを作り出している。

―想田和弘(映画作家)



ふるさとを離れた保養地には青空の下に草原が広がっていた。
初めて裸足で駆けた幼子は、「草がチクチク痛かった!」と笑顔で言う。
映画「小さき声のカノン」の印象的な一場面。
足の裏が痛い、草が痛い、でも走りたい、寝そべっていたいという感覚。
子どもたちにとってごく当たり前の感覚すらこの国は奪うのか、と思っただけで泣けてきた。
怒りがこみ上げてきた。
同時に、この感覚を育む大地をひとときでも与えたいと苦闘する母たちの選択に、
「小さき声」のままにしておくものか、と突き動かされた。
映画は、決して奪ってはならない笑顔とそれを守るささやかだが大きなつながりを
あなたの胸に熱く刻む。

―金森俊朗(北陸学院大学教授)



食がいかに大切か、その事をハッキリと認識出来る映画です。
内部被ばくと言う脅威に立ち向かう
被災地の方々の戦いに胸が熱くなります。
食に不安があり、食に悩み、食に健康が脅かされている。
直面しているのは辛く悲しい現実ですが、希望もまた食にあります。
食を通して絆を深め、食によって健康を取り戻すことが出来る。
善くも悪くも食には人生と社会を変える大きな力があるのです。

―小紺有花(麹料理研究家)



知ってると思っていた。
が、知っていなかった。

この国は知らぬ間に絶望へ人を導いた。
しかし、絶望を希望へ、希望を実行へ、
この映画は観る人を奮い起こすだろう。

感動で泣きたい人を連れだって行こう。
知らないという人を連れだって行こう。
知ってるという人を連れだって行こう。

未来は選びとるものである。

―髙坂勝(Organic Bar たまにはTSUKIでも眺めましょ 店主)



先日は、素晴らしい映画に出会えました。
ありがとうございます。
声を限りに「原発反対!」を訴えるのも必要だけれど、
いま私たちは既に汚された大地と空気、汚染水が流れ込み続ける海、
という環境に生きている。
そんな絶望の淵にいながら、子どもたちを守りたい、生きる命を大切に守り育てたい、
そんな願いがかすかな光になって、手を結び合うことで未来への希望を紡いでいく。
多くの人に見て欲しい!と思いました。

子どもたちの健やかな成長と、未来を祈ります。
福島に通い続ける私も、この映画から励まされました。
この映画を作って下さったことへ、心からの賛辞を捧げます。
ありがとうございます。

―渡辺一枝(作家、エッセイスト)



どのお母さんも子どもを守るためにいっしょうけんめい。
あれがだめ、これがだめ、じゃなくて
「それでいいんだよ」って言ってもらえた気がして
あったかいきもちになりました。
この国の人間たちみんなが、このお母さんと子どもたちに手をさしのべるまで
ボクはいっしょにがんばるくま。

―ゼロノミクマ



 メディアも政治も経済も裏の社会で複雑に絡み合って、
全く真実が見えてこない今のこの世の中で、
「この情報だけは信じられる」「この情報こそ、本当に国民が知りたかった情報だ」と思えた、
とても真摯で温かい映像でした。

―堀直也(エコサーファー代表)



 福島の汚染地で、背負いきれないほどの重荷を背負わされて生きるしかない人たち。
それでも、立ち上がって、一人ひとりが自分にできることを始めていく。
社会が変わるまでにはまだまだ長い歴史が必要だろうと私は思います。
でも、私自身も挫けずに、自分にできることを続けようと思います。

―小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)



 小さくてとても大きな作品です。
僕も家族で自主避難しています。
子どもを心配して揺れ動く心に自分を重ねて涙しました。
正義を掲げても傷つくし、自分自身をなかなか肯定出来ない。
やっとのことで振りしぼった勇気を使えば孤独になります。
だけどお母さんは強い。ただのお母さんだから強い。
政治家も企業人もただのお母さん、お父さんになったらいい。
誰かを傷つけやしないかと行き場を失った優しさが
日本にはいっぱいごろごろ転がってるはず。
そんな気持ちを集めて、大きなうねりとなって社会を揺り動かす力になる
「小さき声のカノン」の夢をみんなで見たいですね。

―丹下紘希(映像監督/アート・ディレクター/人間)



 福島というより、“日本人”を描いた作品。どっちがいいのか悪いのかではなく、
問題がこれからもずっと続くということを描いている。
普通は“ハッキリしたこと”をやりたくなるのに、初めて“ハッキリしないところ”に踏み入った。
これはすごいところに鎌仲さんが入ったな、と。
何か道はある、ということを指し示す映画。

―林海象(映画監督)



 子供を持つ一人の父としてこの映画を見た。
正解を求めて戦い続ける母親達の歩み。
正解は何だろう?君ならどうする?
この映画の感想を食卓のテーブルに載せて、大切な人と未来について話をして欲しい。

―GAKU-MC(ラッパー)



鎌仲ひとみ監督の新作『小さき声のカノン』は、
福島とチェルノブイリに住む親たちの不安、苦悩に端然と向き合い、
子どもたちの保養の大切さを説く、渾身のドキュメンタリー。加害者はどこにいて、被害者はどこにいるのか。
感じるところはさまざまだろうが、あらゆる立場の人々に観てもらいたい。

―中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)



被曝線量がどのくらいでどの程度の健康被害が出るのか、個人差もあり、確実なことは誰にも言えない。しかし、原発事故後、国が許容基準を大幅にゆるめたことはまぎれもない事実である。これを理不尽と考え、心から心配し、放射能の影響から子どもを守るために、ほとんど補償も援助もないまま被曝地から避難する母親たちがいる。被曝地に留まって自主的に除染を続けつつ、食物くらい被曝していない地域のものを子どもに与えたい、また、被曝していない地域で子どもを一時的にでものびのびと「保養」させたい、――そう考え、行動する母親たちがいる。そしてそれを支援する人々がいる。遠隔地から野菜を届ける人々。保養する子どもたちを自分たちの良い環境に受け入れる人々。ベラルーシで着実な成果を上げている「保養」は、日本でも子どもたちの被曝量を確実に引き下げるのだ。

この映画にはそういう選択をした人々が描かれる。ベラルーシに学んで、でもこちらはやむをえず自主的に、行動を起こした母親たち。しかし、収入をもたらす夫、子どもの父親である夫との暮らしはどうなるのか。賛成や協力が得られるのか、私は心配になる。また、低線量に不安をつのらせるより、むしろ忘れた方がかえって前向きに生きられるのではないかと考える人の気持ちもわかる。いまや福島では、行政による除染後の被曝地を離れようとする人々や、その地の食べ物を食べたがらず、風評被害をみずから生みかねない人々を、“非国民”扱いする空気さえあると聞く。

けれども、なぜベラルーシでは国ぐるみで出来ていることが日本では出来ないのか、国や自治体は人々の“愛郷心”につけ込んで、無策を正当化しようとしているのではないか。私はやはりそこにこそ最大の問題があると感じ、映画の中の、勇気を持って立ち上がり、多くの人とは別の、希望の道をみずから切り開こうとしているごく普通のお母さんたちのけなげな姿に、心からエールを送らずにはいられなかった。頑張れ!

 ―高畑勲(アニメーション映画監督)


(株)千代田テクノルHPより「個人線量当量と周辺線量当量について」

[週刊朝日の記事としてアップしたこちらの記事(http://kodomozenkoku-news.blogspot.jp/2015/01/4.html)に関して、当該会社である千代田テクノルが下記のような見解を発表しています。この文面によれば、ガラスバッジは(4割減などということではなく)個人線量当量を正しく測定しているが、周辺線量当量のほうが4割高くなるのだ、ということです。いずれにしても、今まで「1ミリシーベルト」を年間の大衆の公衆被ばく限度として扱ってきたケースでは、周辺線量当量で対応してきたはずで、それを今回、個人線量を持ち出すことで、実際には4割高い放射線値の地域でも、1ミリシーベルトを超えないという計算をする国の対応の理不尽さを訴えたいです。 子ども全国ネット]


「個人線量当量と周辺線量当量について」
http://www.c-technol.co.jp/archives/1038


週刊誌などで個人線量当量と周辺線量当量について誤解が見受けられますので、弊社見解について説明致します。

 サーベイメータなどで空間線量(率)を測定する場合、「周辺線量当量(率)」として定義された量を用いることになっています。「周辺線量当量」は、国際放射線単位計測委員会(ICRU)によって定義された量で、放射線の入射する方向に関わらず測定を実施する場所だけで定まる量であり、サーベイメータなどの測定器は、その定義に合わせすべての方向に均一な感度を持つように様々な工夫が施されています。

一方、個人の被ばく線量は、放射線被ばくによる個人の確率的影響の程度を表す「実効線量」という量で考えることになっています。「周辺線量当量」が同じ場所であっても「実効線量」は人体の向きによって値が変わります。人体の正面から放射線を受けた場合と背面から受けた場合では、前者の方が実効線量は大きくなります。これは、放射線感受性の高い臓器の多くが体の前側にあるためです。実効線量は実測出来ないため、測定のための「個人線量当量」がICRUによって定義されています。個人線量計はこの「個人線量当量」が測定できるように設計され、人体に着用した個人線量計の計測値はγ線がどの方向から入射しても実効線量より低い値を示すことはありません。γ線が全周囲から照射された場合、その値は実効線量とほぼ一致します。つまり、個人線量計の値は個人の被ばくした実効線量により近い値を示していると言えます。

定義上、常に「周辺線量当量」は「個人線量当量」よりも高くなるという関係があり、測定対象とする場所にγ線が全周囲から入射した場合には「周辺線量当量」は「個人線量当量」に比べて30~40%値が高くなります。

参考文献:

①    ICRP Pub.74 (1996)

②「東京電力㈱福島第一原子力発電所事故に係る個人線量の特性に関する調査」報告、

(独)放射線医学総合研究所、(独)日本原子力研究開発機構 (2013)

③「実効線量を理解するために」Isotope News, No.722, TRACER 2014年6月号

④「周辺線量当量と個人線量当量」放計協ニュース1988, No.2

⑤「広く利用されている放射線 30」原子力産業新聞 2014年6月5日

⑥「広く利用されている放射線 37」原子力産業新聞 2014年9月18日

北陸エリアでの(小規模)甲状腺検査、実施のお知らせ

金沢に「11の会」という避難移住仲間の集いの場があります。「11の会」通信を1回/月発行し、金沢市の防災課から、(金沢へ)避難者で住民登録している方には全戸配布してもらっています。

この会で無料の甲状腺&血液検査を企画しました。先着20組ほどの小規模実施ですが、北陸エリアに避難移住していて希望する方は、以下に御連絡下さい。
指定医療機関は、石川県内になるかと思います

①ご住所
②お名前
③生年月日
④希望の受診日
(留守番メッセーの場合、検査希望の旨、お名前、電話本号を)

電話&FAX 076-205-8250
「11の会」浅田


(連絡先の浅田さんに申込みをすると、指定医療機関の紹介があります。その後自分で希望する医療機関に予約を入れてもらうというものです。「11の会」から各医療機関にお願いしてあるので、受付でお名前と「11の会」からの紹介である旨伝えれば検査を受けられます。)



2015/01/29

県、配置地域拡大を検討 復興支援員/福島

2015年01月29日 福島放送より
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=2015012912

県は東日本大震災や東京電力福島第一原発事故に伴う県外避難者の相談などに当たる復興支援員の配置地域拡大を検討する。
内堀雅雄知事が28日にさいたま市で開いた埼玉県担当の復興支援員との意見交換会で明らかにした。
新たな配置先として検討するのは、避難者の多い隣県の山形、新潟、群馬、栃木、茨城の5県。
平成27年度からの配置に向け、予算面などで調整を進める。
県は既に、東京都に9人、埼玉県と千葉県に各4人を置き、近く神奈川県にも配置する。
内堀知事は「相談業務などで避難者一人一人にきめ細かく対応できるよう(復興支援員の)配置エリアの拡大を視野に入れていく」と語った。
意見交換会には県の復興支援員4人と浪江、大熊、双葉、富岡の各町が採用した復興支援員各1人の計8人が出席した。
支援員は避難者宅への戸別訪問、相談対応、避難者交流などの取り組み状況を報告。
「避難者のストレスは限界だ」「地元への帰還も含め、今後の移住をどうすべきかが最大の心配事になっている」などの声が寄せられた。
内堀知事は、課題解決にスピード感を持って当たる姿勢を強調した。
埼玉県には県内から5097人(昨年12月11日現在)が避難している。

「原発事故子ども・被災者支援法ー健康調査・住宅支援・保養を動かそう!院内集会&政府交渉」


[きょう行われた、「原発事故子ども・被災者支援法ー健康調査・住宅支援・保養を動かそう!院内集会&政府交渉」の録画(動画)がアップされています。報告等あれば、近日中にまたアップいたします。 子ども全国ネット]
(会の案内はこちらに http://kodomozenkoku-news.blogspot.jp/2015/01/129.html )

2015年1月29日 OurPlanetTVより
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1883

全国の市町村で活動をしている地方議員約400名が参加している「原発事故子ども・被災者支援法」推進自治体議員連盟は29日、「原発事故子ども・被災者支援法」の具現化ために、政府の担当者と交渉を行った。
 
自治体議連が今回取り上げたのは、支援対象地域内外での健康調査、避難者への住宅支援、保養の3つのテーマ。特に、12月に「中間とりまとめ」が出された健康調査については、福島県外では健診をしない方針の環境省に対し、厳しい質問が殺到。「県内と県外を県境のみで区別するのはおかしい」「福島県の甲状腺検査における多発や深刻な症例を検討していない」など、環境省に対する厳しい意見が相次いだ。

2015/01/28

「個人線量計が最大4割低く表示」福島県内の子供が危ない!(週刊朝日より)

[ガラスバッジによる線量測定が「基準」になり始め、その数値の低さが、子どもを守る市民のあいだで問題になっています。「外へ出る時に必ずしも身につけてないこともある」「登園すると、まとめて置いてある」などという話も聞こえてきたことがあります。その後、専門家が「身体による遮蔽もある」と話していらっしゃいました。「一方向から線量をあびることの多い放射線業務従事者とちがって、周囲からあびる環境下では、実際の被曝量とは異なるのではないか」と推測していました。そこへこのメーカーさんの話がありました。個人線量は、個人の実態に合わせて、細やかに対応し、注意喚起をするには良い方法かもしれません。しかし、地域ごとの避難、帰還などの目安にするのは、当然、その地域の実態に即して行うべきなのではないでしょうか。この記事を読んだ上で、こちらの内容(南相馬市での測定結果)を判断していただきたいと思います。http://kodomozenkoku-news.blogspot.jp/2015/01/blog-post.html 子ども全国ネット]

※店頭に出ている雑誌の内容をアップしてしまうのは躊躇しましたが、内容が重要であることと、すでにネット上にあがっていたので、あげさせていただきました。

週刊朝日 2015年2月6日号 
http://dot.asahi.com/news/domestic/2015012700082.html

 どの程度被曝したかを知るために福島の住民が首からぶら下げているガラスバッジ。
 ガラスバッジは100円ライターほどの大きさの容器に特殊なガラス素材を封入。放射線を照射した後に紫外線を当てると発光する現象を利用し、個人の積算被曝量を測定する線量計だ。
 首から紐で吊るして胸や腹の辺りに固定し、一定期間使用後に回収し、トータルの被曝量を利用者に知らせる。
 その表示が空間線量率(周辺線量当量)に対し、最大4割も低く示されることがわかった。
 住民からは「正しい数値を示さないなら余計な被曝を強いるだけだ」と反発の声が上がっている。

 ガラスバッジ製造の最大手メーカー「千代田テクノル」が測定値のズレを認めたのは、1月15日。
 伊達市で開かれた市議会議員政策討論会の席だ。
 参加者の一人が説明する。
「プレゼンテーションをした執行役員がデータを示しながらこう言ったのです。『ガラスバッジを前面装着した状態で正面から放射線を浴びれば空間線量率とほぼ同じ数字を表示する。だが、前後左右からくまなく浴びる状態では0.6~0.7倍にしかならない。福島のような全方向から放射線が押し寄せる状況をきちんと考えずに住民にガラスバッジを配ってしまって申し訳ない』と。数値の違いを認め、謝罪までしたことには正直、驚きました」
 伊達市の高橋一由市議はこう憤った。
「空間線量率より最大で4割も低く表示される線量計を配ってどうするのか?」
 ガラスバッジで住民の被曝管理をすることの問題点を一貫して唱え、当日の討論会にも参加したフクロウの会の青木一政氏も言う。
「一方向から放射線を浴びることが多い放射線業務従事者向けに設計されたものを住民の被曝管理用として使うこと自体が無謀。しかも、子供が装着した場合の影響については実験さえしていないというのですから呆れました」
 ガラスバッジは本来、原発作業員やレントゲン技師などが使用するもの。だが、福島第一原発事故以降、福島県の各自治体が住民へ配布するようになった。

 だが、実は放射線管理区域でない低線量の場所では正しく機能しないとの指摘は以前からあった。原発内で放射線管理員として働いた経験もある男性がこう指摘する。
「一定の線量がないとガラスバッジは正しく表示しない。千代田を含む大手メーカーに確認したところ、毎時10マイクロシーベルト以下の環境では性能試験をしていないため、測定値の保証はできないと言われました。特に横方向から放射線を浴びた場合、形状的に0.6倍程度の被曝量しか反映されないというのです」
 この男性は3カ月、ガラスバッジに一定量の放射線を当てる実験をしてみた。すると積算量として3.8ミリシーベルトを示さないといけないのに、0.45ミリシーベルトしか測定されなかったという。問題なのは、こうしたガラスバッジ測定で得られた正しくない個人被曝線量データが、除染、帰還政策などの復興を進める際の参考に使われていることだ。一例を挙げよう。

 昨年8月、環境省と復興庁などは「除染・復興の加速化に向けた国と4市の取組」の中間報告をまとめ、伊達市などのガラスバッジ調査の数字を基に、空間線量率が高くても個人線量は低く抑えられるなどとした。
 具体的には毎時0.3~0.6マイクロシーベルト程度の地域に住んでいても年間被曝量は1ミリシーベルト程度とし、それまで目安としていた毎時0.23マイクロシーベルトを棚上げしてしまったのである。
 同時に被曝管理を空間線量率ではなく、個人線量で行う方針も打ち出した。だが、肝心の個人線量を計測するガラスバッジの値が低く表示されていれば、この政策は意味をなさなくなる。

 それでは、住民の実際の被曝量はどれだけなのだろうか。千代田テクノルのガラスバッジを使用する南相馬市が昨年6月から8月にかけて約7千人の市民を対象に実施した個人線量調査がある。それによると年間被曝推計値が1ミリシーベルトを超える人は13%で、9割近くが国の目標値内に収まる。だが、実際は4割低いことを考慮して再推計すると、実に全体の40%の市民が1ミリシーベルトを超える被曝をしていることになるのだ。
 南相馬市や福島市は「メーカーから4割低く表示されるという説明を受けたことはない」と困惑。伊達市に至っては、「当該の討論会に職員は参加していないので、今後、事実関係を確認していく」と話した。
 千代田テクノルに取材をすると、ガラスバッジが空間線量率よりも4割低く表示されることに対して、こう回答した。
「(4割低くなることについて)そう説明しましたが、数値は本来、人への被曝の影響を測るべき『実効線量』とほぼ等しいものです。我々は法令に沿ってきちんと精度が確認された測定器を販売しているので、福島の住民に使用してもらっても差し支えないものだと考えています」
 また、4割低いデータが行政に使われていることに関しては、「メーカーが答える立場にはありません」と回答した。

 福島で子供の甲状腺検診を行っている北海道がんセンター名誉院長の西尾正道氏が言う。
「いまの低線量の福島ではガラスバッジの数字は当てになりません。実効線量だって正しく検証されていないのです。放射線を扱う仕事をしている人たちでも年1ミリシーベルト以上の被曝をするのは全体の約5%。それなのに福島の子供たちは間違いなく年間1ミリ以上、被曝している。このままいけば10年後には免疫不全などの健康被害が増える危険性がある。帰還を進めるなら、最低でも年1度の全身健康管理が絶対に必要です」
 住民が将来の健康に不安を抱くようなことがあってはならない。


(ジャーナリスト・桐島 瞬)

被曝線量100ミリシーベルト超で 作業員のがん発症リスク高く

2015年1月28日 産経新聞より
http://www.sankei.com/life/news/150128/lif1501280039-n1.html

 
 厚生労働省は28日、原発作業員など放射線を扱う仕事に携わる労働者について、累積の被曝(ひばく)線量が100ミリシーベルト以上になると、ぼうこうがん、咽頭がん、肺がんを発症するリスクが高まるとの検討結果を公表した。

 厚労省は3種類のがんに発症したと労災申請があった場合に、(1)被曝線量が累積100ミリシーベルト以上(2)被曝から発症までの期間が少なくとも5年以上-などを認定の判断の目安にすることを決めた。

 喫煙や飲酒も発症リスクを高める要因になるため、申請があった際には個別に審査する。

 原発作業員らをめぐっては、白血病を発症したケースにはもともと認定基準があった。厚労省は東京電力福島第1原発事故後の平成24年9月、胃がん、食道がん、結腸がんについても累積100ミリシーベルト以上の被曝で発症リスクが高まるとして、今回と同じ目安を示した。

首相 参議院本会議で福島県甲状腺検査について答弁

[安倍首相答弁の内容は、これまでの福島県や環境省の見解と同じもので、福島県を支えて検診を続けること(国の主導ではない)、福島県以外では、健康相談とリスコミを進めること、という内容でした。これで十分ではないからこそ、いっそうの取組みが必要だということなのですが。 子ども全国ネット]

首相 安全保障法制の整備に改めて意欲
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150128/k10015030321000.html
2015年1月28日 NHKニュースより 一部抜粋


参議院本会議で行われた各党の代表質問の中で、維新の党の川田党規委員長は、原発事故後に福島県で行われている子どもの甲状腺検査について、「政府として受診率を上げ、子どもの甲状腺検査を長期にわたって続けるよう福島県に働きかけるべきだ。福島県外での検査はいつになったら国の責任で行われるのか」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は「2巡目の検査は途中段階で、1巡目の受診率と比較するのは適当ではない。政府としては、長期にわたってより多くの子どもたちに検査を受けてもらえるよう、福島県をしっかり支えていく。県外での検査は周辺各県の有識者会議で必要がないという見解が取りまとめられているが、子どもや保護者の不安に十分思いを致し、今後も健康相談やリスクコミュニケーションを進めていく」と述べました。

内部被曝データ、570人分を再解析 南相馬市立病院/福島


2015年1月28日 朝日新聞より
http://apital.asahi.com/article/news/2015012900017.html


 南相馬市立総合病院は27日、東京電力福島第一原発事故後に実施した市民570人の内部被曝(ひばく)調査の結果が不正確だったため、再解析したと発表した。当時、事故後約4カ月間の内部被曝が1ミリシーベルトを超えた市民が1人いたと報告されたが、1ミリ未満だったとわかった。28日以降に正しい結果を通知し直す。
 再解析の対象は、2011年7~9月に、病院前にとめた車に設置された計測器で検査を受けた成人のデータ。計測器が屋外計測用に作られていなかったため、周囲の放射線も測定するなどして、実態とはずれた結果が出てしまった。
 病院は、東京大学の早野龍五教授(原子物理学)の協力を得て、当時の空間線量や受診者の体格などを考慮し、実態により近い数値を出す方法を開発。再解析の結果、セシウムによる事故後約4~6カ月の内部被曝は、全員が1ミリシーベルト未満だった。

2/27〜3/1 映画上映会と写真展「被災地に思いはせる 震災から3月で4年」/群馬


2015年1月28日 東京新聞より
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150128/CK2015012802000183.html

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生から三月で四年。いまも東北や、避難先で続く復興への試行錯誤や、被災者の避難生活に思いをはせようと、映画上映会と写真展が二月、県内で相次いで催される。
◇映画 陸前高田の植樹伝える
 大震災で甚大な津波被害に遭った岩手県陸前高田市で、津波が到達した地点にサクラを植樹しているNPOを追った記録映画「あの街に桜が咲けば」の上映会が二月五日、前橋市小屋原町の共愛学園前橋国際大で開かれる。
 「映画を見て、大切な人を災害から守るために何をすればいいかを考えてもらえれば」と、映画を監督した小川光一さん(27)=東京都豊島区。小川さんは多数のNPOに所属してドキュメンタリー映画製作や東北支援などをしている。
 映画は、小川さんが陸前高田市で震災被害を伝えることに取り組むNPO法人「桜ライン311」に二年間、密着取材して撮影。NPOは津波が到達した地点をサクラで結ぶ植樹活動に取り組んでおり、映画はメンバーらの活動にかける思いを描いたという。二〇一四年公開で四十分。
 当日は、小川さんを迎えたトークもある。前橋国際大の授業「平和論」の一環だが、学外からの参加も自由。上映会を企画した大森昭生副学長(46)は仙台市出身で実家や友人たちが被災した。「大震災の発生からまもなく四年がたとうとしているが、復興にはまだ時間がかかる。忘れないことの大切さをいま一度確認したい」と話す。
 上映は午前十時半から。参加無料。先着百人。申し込みは、前橋国際大=電027(266)9060=へ。
◇写真 飯舘人々の暮らしは?
 原発事故で放射性物質により汚染された福島県飯舘村や、村人の暮らしを撮り続けている村の酪農家、長谷川健一さん(61)の写真展「飯舘村Part2(ローマ数字の2)」は、二月二十七日から高崎市吉井町の吉井文化会館で開かれる。
 市民グループ「放射能から子どもを守ろう!吉井の会」が、「飯舘村写真展実行委員会」から写真パネルを借りて開催する。高崎市内で昨年三月に開催した第一回に続き、二回目。
 今回は、二〇一一年夏から一三年までに撮影した五十点を展示。仮設住宅の日常や本格化した除染作業、原子力損害賠償紛争解決センターの集団申し立てなどの様子を写している。
 長谷川さんは「除染作業が一向に進まない実態を見てほしい」と話す。
 飯舘村は一一年四月、村内全域が計画的避難区域に設定された。一二年七月、一時的な立ち入りができる避難指示解除準備区域と居住制限区域、立ち入りができない帰還困難区域の三区域に再編された。
 今年一月現在、福島県内外で村民の大半に当たる約六千七百人が避難生活を続けている。
 写真展は二十七日が正午~午後五時。二十八日が午前十時~午後五時。最終日の三月一日は午前十時~午後三時。入場無料。カンパを一口三百円で募る。




韓国消費者の9割、日本産食品の放射能汚染を不安視

2015年1月28日 NEWSIS/朝鮮日報日本語版より
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/01/28/2015012801121.html


 日本の福島第1原子力発電所事故から4年近くがたったが、食品の放射能汚染に対する韓国国民の不安感は依然として大きいことが分かった。
 韓国消費者院が27日に伝えたところによると、成人600人を対象に放射能汚染に対する認識を調査した結果、92.6%に当たる556人が「日本の原発事故が韓国に影響を与えている」と答えた。
 回答者らは、放射能汚染が最も懸念されるものとして「魚介類などの水産物」(52.9%)を挙げ、次いで「農水産物と輸入食品」(18.5%)が続いた。また「放射能が混じった雨や大気にさらされること」(17.5%)を懸念する人もみられた。
 日本産食品に対して放射能汚染を不安視しているとの回答は93.0%に達した。一方、韓国産食品の放射能汚染を不安視しているとの答えも72.5%と、高い水準だった。
 回答者らは、こうした不安を解消するため「食品や環境などの放射能汚染度合いや安全性」(40.5%)、「放射性物質が環境や人体に与える影響」(21.0%)、「原発事故に関する政府の措置」(15.5%)などに対する情報を提供すべきだとしている。
 消費者院は「水産物加工品やコメなど国内で流通する食品12品目・180種類について放射能汚染状況を調査したところ、全て安全との結果が出た。今後も食品の放射能汚染実態を継続的に監視し、消費者に情報を提供していく」と説明している。


 

出荷前の放射性物質検査なしで大豆を販売/福島

[出荷制限を受けている場合の取り締まりは適確になされているのか、もしや自主的なものでしかないのかと、このニュースを聞いていると思います。100Bq/kgという基準自体が安心できる値ではありませんが、出荷制限されていても流通する可能性があるとなれば、よけいに不安が広まります。 子ども全国ネット]

 2015年1月28日 日テレニュース
http://www.news24.jp/articles/2015/01/28/07268060.html

 福島県本宮市で生産された大豆が、出荷前に義務付けられている放射性物質検査を受けずに販売されていた事がわかった。
 放射性物質検査を受けず販売されていたのは、本宮市の旧和木沢村の3軒の農家が生産した大豆。この地区の大豆は、2013年1月に放射性物質が基準値を上回ったため出荷制限の指示を受け、その後、県の検査を条件に基準値を下回ったもののみ出荷が認められていた。しかし、先月27日、その検査を受けないまま市内のスーパーに出荷され販売されていたという。
 県は販売された46キロのうち21.7キロを回収し、さらに回収を急いでいる。なお回収された大豆は、全て基準値を下回っていた。



















2015年1月28日 福島民友ニュースより

http://www.minyu-net.com/news/news/0128/news3.html

全袋検査前の大豆を販売 県が撤去、回収を指示

 東京電力福島第1原発事故の影響で放射性物質の全量全袋検査の対象となっている本宮市の旧和木沢村地区(旧白沢村)の2014(平成26)年産大豆が検査を受けずに同市の小売店で陳列、販売されていたことが27日、分かった。県は小売店に陳列、販売した大豆の撤去、回収を指示した。
 県によると、検査前の大豆が陳列、販売されたのは同市のシミズストア本宮店で、旧和木沢村の農家3人が同店に直接卸した。昨年12月27日から400~500グラムに小分けの97袋が店頭に陳列され、このうち50袋が販売された。
 巡回調査の県職員が今月23日、全量全袋検査前の地区で生産された大豆を発見した。販売前の大豆を検査したところ、放射性セシウムはいずれも食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回り、最大で同57ベクレルだった。旧和木沢村地区は13年1月から出荷に全量全袋検査が必要な出荷制限指示区域となっていた。
 農家3人は県の聞き取り調査に「本宮市が実施している自家消費用のモニタリング検査で食品の基準値を下回っており、出荷してもいいと思った」などと話しているという。3人のうち2人は13年も大豆を生産しているが、同年は全量全袋検査を受けているという。
 販売された大豆の回収などについての問い合わせは本宮市農政課(電話0243・24・5385)へ。

2015/01/27

南相馬の被ばく調査結果を公表

[「0.8ミリシーベルト」は子どもにとって高い数値であることはまちがいないでしょう。外部被ばくのみ、しかも、ガラスバッジによる測定には、身体の遮蔽等によって実際にあびる線量よりも低いという批判もあります。推定式による被ばく線量の1/3だったからと言って決して安心できるものではありません。 子ども全国ネット]
(文中の小数点の表記「点」を「. 」に修正してあります)
2015年1月27日 NHKニュースより
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054929891.html

南相馬市の子どもたちに小型の線量計を持ってもらい外部の被ばく線量を調べた結果、平均の値は0.8ミリシーベルトで、空間の放射線量から推定される値のおよそ3分の1にとどまることが地元の医師らの調査でわかりました。
この調査は、南相馬市の市立総合病院を拠点に、住民の被ばく線量などについて調べている医師のグループが行い、27日、記者会見して結果を公表しました。
それによりますと、調査は、原発事故の1年半後から1年間、南相馬市の小学、中学、高校に通う子どもたちに「ガラスバッジ」と呼ばれる小型の線量計を持ってもらい、被ばく線量を計測しました。
その結果、線量計を正しく身につけていた520人の外部被ばくの線量は、平均で0.8ミリシーベルトでした。
この値は、自宅前の空間の放射線量から政府の推定式を使って計算した被ばく線量の平均、2.4ミリシーベルトのおよそ3分の1にとどまっています。
これについて研究グループでは、空間の放射線量から被ばく線量を計算する際に考慮する、建物の遮へいなどによって減る効果を、政府の推定式では、実際よりも低く見込んでいるなどと分析しています。
研究グループのメンバーで東京大学医科学研究所の坪倉正治医師は、「今回、あわせて調査した初期の内部被ばくについても低かったとみられ、全体の被ばく量としては、時間とともに非常に低くなってきている。今後もフォローしていく」と話しています。





2/3 出荷制限値100Bq/kgは厳守しつつ 地元民の目安としての摂取制限値の検討へ (大人1000Bq/kg、子ども100Bq/kg)/福島

[驚くばかりの数値ですが、汚染地での居住を認め、帰還を促そうとすれば、こういう施策が必要になるわけです。大人がリスクをわかった上で「自ら選んで口にしたいと願う」のは別として、子どもをそこに巻き込んではいけません。「子ども100Bq/kg」をあえて掲げるというのは、現在の国の基準値ギリギリまでを地産地消の中では食べさせようということでしょうか。このシンポジウム、注目しないわけにはいきません。]
※ちなみに、第1回の報告はこちら。http://dr-urashima.jp/fukushima/index.html


出荷制限値100Bq/kgは厳守しつつ 地元民の目安としての摂取制限値の検討へ 
(大人1000Bq/kg、子ども100Bq/kg)

福島県では、原子力災害対策特別措置法に基づいて、漁業および農業生産物に対する出荷制限が続いています(参考資料1)。 摂取制限については、南相馬市、いわき市、棚倉町で野生キノコについての定めがあり(平成26年12月28日現在)、それ以外の自治体でも漁業・農業生産物の自家消費を控えるように呼びかけているところがあります(参考資料2)。 一方、地元では、古くから親しまれてきた地域文化の一部にもなっている食物を、自ら選んで口にしたいと願う人の声も聞かれるようになっています。これまでの地域の方々との話し合いでは、死んでも良いと思って食べたという例がある一方で、健康影響は気にしないことにして、測定もしないまま、 リスクを全く確認せずに食べている例がありました。食べたいと思っても、周囲に気を使うという意見も聞かれました。 伊達市の事業として霊山町石田地区で2度開催された勉強会「放射能を知ろう食品の安全性」では、現在の出荷制限値は厳しく守りつつ、新たに「摂取制限値」(摂取の可否を判断する目安となる数値)を導入し、 自主的な安全確保・管理に基づいた、自家消費による地産地消に門戸を開くことを国に提案すべきだとの意見に賛同が得られました。

シンポジウムでの提案

議論がはじまった伊達市で、放射性物質からの安全を確保したうえで、古来からある地域特産食品への「摂取制限値」を導入することを提案する、地域シンポジウムを開催します。 具体的には、世界基準値であるCodexを援用して、1,000Bq/kg(子どもは100Bq/kg)を摂取量の制限とすることの妥当性を議論します。 「摂取制限値」の導入を提唱するにあたっては、放射線リスクの大きさを把握する必要があります。このために、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR) も採用を検討している、損失余命(Loss of Life Expectancy)の考え方を参照します。参加者は、伊達市霊山町、田村市、いわき市、川俣町、川内村のそれぞれ地域の食文化を守ってきた皆さん、 地元の人の健康管理に携わる医師、放射線防護について多くの地元民の相談を受けてきた有識者、および国際的な知見を提示する立場としてUNSCEARの専門家です。これに会場の参加者も交えて、 地元の人びとの気持ちをくみながら食品の安全を確保する方法について、議論します。

なお、このシンポジウムは東京電力の原子力安全改革を監視する原子力改革監視委員会副委員長バーバラ・ジャッジ氏の協力により実現したものです。参加する専門家の渡航費・交通費は、 原子力改革監視委員会の事務局である東京電力が福島復興およびリスクコミュニケーションの一環として負担しています。 ただし、企画内容において東京電力からの意見は反映されていないことを明言します。 自家消費の制限は表には出にくい経済問題にもなっていることから、自家消費の制限に対する東京電力による補償のあり方についても、率直に意見を交換します。

日時 2月3日(火)19:00 ~21:30 
会場 りょうぜん里山がっこう 教室
主催 日本サイエンスコミュニケーション協会
共催 りょうぜん里山がっこう
   家族のリスクマネジメント勉強会

登壇者
筑波大学 五十嵐泰正
慈恵医大 浦島充佳
相馬病院 越智小枝
博多歯科クリニック 博多美保子
霊山町、川俣町、川内村、いわき市からの参加者
ポーランド国立原子研究センター ルードヴィーク・ドブジンスキ
地域メディエーター 半谷輝己


詳細はこちら http://dr-urashima.jp/fukushima/index2.html


原発事故の避難者向け相談体制 県が強化/福島

2015年1月27日 福島放送より
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201501273

福島県は県総合計画「ふくしま新生プラン」に対する県総合計画審議会の意見を踏まえ、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴う避難者への相談体制を強化する。
26日、県庁で開かれた新生ふくしま復興推進本部会議で決めた。
復興需要後を見据えた新たな雇用創出に向け、再生可能エネルギーや医療関連産業の戦略的な誘致活動を展開する。
出生数の増加を目指し、女性が継続して就労できる環境整備を推進する。
審議会は19日、県総合計画に関する意見書を、内堀雅雄知事に提出していた。




南相馬市 「避難勧奨」解除から1カ月 放射線不安消えず、進まぬ帰還


2015/01/27 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2015012720617

 東京電力福島第一原発事故に伴う南相馬市の特定避難勧奨地点が解除され、28日で1カ月を迎える。放射線に対する住民の不安は十分に解消されておらず、帰還は進んでいないとみられる。

■支援策継続求める声
 指定が解除された南相馬市原町区馬場の住宅に暮らす無職男性(68)は「状況は何も変わらない。息子たちはまだ戻っていない」と寂しげに話す。
 東日本大震災と原発事故前は母、妻、長男夫婦、孫2人の7人で生活していた。勧奨地点に指定された後、一家で市内の借り上げ住宅に避難したが、指定が解除されると知らされ、昨年10月に妻、母とともにわが家に戻った。
 だが、自宅付近の放射線量は市内の他地域に比べて高く、毎時3マイクロシーベルトを超える場所がある。再除染の見通しは立っておらず、長男一家は自宅に戻ることをためらっている。男性は「また一家で安心して暮らしたい」と切実な思いを打ち明けた。
 市によると、解除前は勧奨地点に指定された152世帯の約8割が避難していた。解除後の帰還状況について調査していないが、避難世帯数に変化はないとみている。新年度となる4月が「帰還の節目」として、放射線に関する相談業務などを継続し住民の帰還を後押しする。
 一方、指定を解除された世帯に対する東電による精神的賠償の支払いは3月末での打ち切りが決まっている。高速道路料金無料化や医療費減免などの措置も同じ時期に終了する。指定世帯の住民らでつくる南相馬特定避難勧奨地点地区災害対策協議会の菅野秀一会長(74)は「避難を続ける世帯の負担が増えないよう、各種支援策の継続を政府に要望する」と語る。
 南相馬市では原発事故の起きた平成23年、放射線の年間積算線量が20ミリシーベルトを超えると試算された橲原、大原、大谷、高倉、押釜、馬場、片倉の7行政区の142地点(152世帯)が特定避難勧奨地点に指定された。


2015/01/26

「原発の危険性理解して」 桐生で放射能考える勉強会/群馬


2015年1月26日 東京新聞より
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150126/CK2015012602000162.html

 東京電力福島第一原発事故による放射能の問題を考える桐生市の市民団体「むらさきつゆくさの会」が二十五日、同市の桐生倶楽部会館で勉強会を開いた。
 日立の技術者として同原発4号機を建設した群馬大大学院の元教授、五十嵐高さん(84)=桐生市=を囲み、市内外から集まった男女十二人が意見を交わした。
 五十嵐さんは「福島の原発事故で東京も避難区域になっていた可能性がある」と指摘し、「原発から千キロ圏内の住民が賛成しないのであれば、再稼働してはいけない」と主張した。参加者は「国の方針で原発を止めるべきだ」「原発の危険性を市民が理解していない」などと話した。 
 市内の無職、秦一男さん(73)は「年月がたつごとに、事故が人ごとになっていくのが怖い。一人一人が発言していかないとだめだ」と話していた。


子どもが喜ぶ弁当作り講座にて放医研講師「暮らしの中の放射線」解説/青森

[ありとあらゆる手法で放射線についての講習、リスクコミュニケーションが展開されているニュースが舞い込みます。実際の内容がわかりませんが、放医研講師とあれば、”放射線の安全面”が強調されているのではないかと懸念されます。むしろ、市民側があらゆる場面で、放射線に対する日常の注意を促していくような取組みを考えていく必要があることを痛感します。 子ども全国ネット]

2015年1月26日 東奥日報 ニュースより
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2015/20150126193315.asp


■ 子どもが喜ぶ弁当作り/女子○

 東奥日報社の女性倶楽部「女子○(ジョシマル)」は26日、「作ろう、子どもが喜ぶお弁当!楽・楽・楽(ラララ)♪ 暮らし術・実践レッスン!」(東北電力特別協賛)を青森市浜田のフレアージュスウィートで開催。19人がお弁当にもおかずにも役立つレシピや放射線について学んだ。 

 北海道函館市のフードスタイリスト八木橋こずえさんが、「じゃがいもと納豆のコロッケ」「簡単かぼちゃのグラタン」などのレシピを紹介。「グラタンは市販のポタージュスープを入れて手軽に」と実演しながら調理のコツを解説した。最後に参加者が、冷めてもおいしい東通村産米の「ほっかりん」でパンダの形のおにぎりを作り弁当が完成。試食した五所川原市の平山公子さん(46)は「お弁当は似たようなメニューになりがち。今回は巻き方を工夫したちくわロールなど面白いレシピで、作ってみたい」と笑顔で話していた。

 デザートタイムは、放射線医学総合研究所人材育成センターの笠井清美さんが暮らしの中の放射線について解説した。イベントは2月27日弘前で、3月19日八戸でも開かれる。




福井大、生体への放射線の影響を模擬DNAで計測

2015/1/26 日本経済新聞より
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO82415800W5A120C1TJM000/

 福井大学 松尾陽一郎特命助教らは、生体に対する放射線の影響を可視化する技術を開発した。DNAを模擬した分子鎖に放射線を当て、分子鎖が切れた場合に出てくる蛍光を観測する。従来は難しかった低線量の生体影響を調べる計測手法として応用が期待できる。
 DNAの断片である分子鎖オリゴヌクレオチドの一方の端に蛍光物質、反対側の端に消光物質をつけた。約30の塩基対からなり、長さは約10ナノ(ナノは10億分の1)メートル。放射線を受けたとき、鎖が切れなければエネルギーが消光物質で熱に変わり、切れると蛍光が出る仕組みだ。
 数十ミリグレイ(グレイは吸収線量の単位)のガンマ線や陽子線を当てたところ、蛍光を確認できた。線量の依存性は現在検証中。複数の蛍光物質を使えば、異なる現象を一度に調べられるとみている。放射線の影響評価はこれまで、プラスチックなどの非生体物質が使われてきた。

2015/01/24

1/30 あんふぇす「食の安全フェスタ」を開催!/大阪

1/30(金)にJR高槻駅前であんふぇす(食の安全フェスタ)を催します。
安全な食品の販売と同時に、VTR上映、たかつき保養キャンプや高槻・市民放射能測定所の紹介、避難者の方の書籍・DVD販売などもあります。

http://save-life-action.org/



2015/01/22

『風評被害対策BOOK』発行 HPで無料公開


[『風評被害対策BOOK 正しく恐れる 放射線を理解すれば、安心して野菜・果物が食べられる』というタイトルのこの冊子は、見てみると、Q1〜Q5までが自然放射線や他のがんの原因とのリスク比較などで、食べ物の安全対策について触れているのはQ6のみでした。
風評被害対策にたくさんの予算がさかれています。これからますますこうした冊子や勉強会などが出てくるかと思います。私たちは、ひとりひとりがこうした「風評被害対策」に取りこまれないように、賢く乗り切っていきましょう。]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 NPO法人青果物健康推進協会は、福島第一原発事故による風評被害をなくそうと、一般消費者向けの冊子『風評被害対策BOOK』を製作した。同協会ホームページで無料公開している。

 同協会は、一般市民に放射性物質などについて正しく理解してもらい、農水産物や食品の風評被害をなくすことをめざした運動「Eat for Nippon」を23年4月に立ち上げた。
 この冊子はその運動の一環で作られたもの。現在、市場流通している国産農産物は、放射線濃度などについて国が定めた基準に従って適切な検査を受けて出回っている。同協会では、この冊子をもとに「放射線とは何か」、「放射線は何が怖いのか」、「現在食べている食品は安全なのか」など、放射線についての正しい理解を深め、風評被害に惑わされることなく安全な農産物をしっかり食べてほしい、としている。
 冊子の全内容は同協会ホームページで無料でダウンロードできる。


原発事故汚染状況重点調査地域 健康検査などで9市が国に意見/千葉

[このパブリックコメントは、福島県外の健康調査についてはやらないという案を出したことに対する意見募集でした。この地域で活動する関東ネット(放射能からこどもを守ろう関東ネット)につながる各地域の団体メンバーが中心となり、行政にも働きかけて、9市が意見提出に臨んでいます。国は、こうした被災当事者である自治体の声を無視し続けることなく、対応を検討して欲しいと思います。 子ども全国ネット]

2015年01月22日 朝日新聞より
http://apital.asahi.com/article/local/2015012300011.html

環境省がまとめた、東京電力福島第一原発事故に伴う当面の健康対策の方向性案について、21日、パブリックコメント(意見募集)が締め切られた。県内で汚染状況重点調査地域に指定されている9市は、福島県外でも国が健康検査・調査などに取り組むよう求める意見を提出した。
環境省の「当面の政策の方向性(案)」では、福島の近隣県について「地域のニーズにあったリスクコミュニケーション事業の推進に取り組む」などとあるが、健康検査などについては具体的に触れていない。
そのため、国が主体的に検査などに取り組むよう求める意見が相次いだ。
柏市は「各自治体が実施する各種健康調査や検査について、国が主体的に制度を構築するべきだ」と求めた。
特に地域住民から要望の強い甲状腺検査について、松戸市や野田市などは、希望する住民に対して、国が福島近隣県でも実施するよう求めている。
野田市は「子どもの将来に不安を感じている方も少なくなく、私費を投じて健康調査を受診している」と現状を訴えている。
環境省は、パブリックコメントを踏まえ、今後、政策の方向性を決めるという。

2015/01/21

原発賠償申し立て7千人規模に/栃木

[原発賠償申し立て、いわゆるADR http://goo.gl/k81sHW 申立てに福島県境を越えた栃木県北部で、多くの住民が連なって大規模になっているというニュースです。原発事故子ども・被災者支援法による支援対象地域からもはずされ、見通しの立たない中、ADRが1つの道になっているわけで、目的は決して賠償金だけではなく、県境を越えた住民が声をあげて、放射能被害を訴えることにあります。原発事故子ども・被災者支援法市民会議で顔を合わせる団体の皆さんもたくさん関わっていらっしゃいます。注目してください。 子ども全国ネット]


2015年1月21日 NHKニュースより
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1094818911.html

原発賠償申し立て7千人規模に

原発事故に伴う放射性物質による汚染をめぐり、栃木県北部の3つの市と町の住民が、東京電力に賠償を求める申し立てを国の紛争解決センターに行う準備をしているのに対し、およそ7000人が参加する見通しであることがわかりました。

申し立てを準備しているのは、那須塩原市と大田原市、それに那須町の住民でつくる団体です。
原発事故で地域が放射性物質に汚染され、精神的な苦痛や生活面でのさまざまな被害を受けたとして、東京電力に1人あたり12万円から72万円の賠償を求める申し立てを国の紛争解決センターに行うことにしています。
団体によりますと、これまでに2295世帯の住民から参加を申し込む書類が届きました。
人数にするとおよそ7000人で、おととし(平成25年)1万5000人あまりで申し立てをした福島県浪江町に次ぐ規模になる見通しだということです。
団体は、今後、書類の内容などを確認した上で、3月以降に申し立てを行いたいとしています。
団体の代表の西川峰城さんは「声を上げなければ被害がなかったことになってしまうので、多くの人が参加してくれることをうれしく思う。弁護団と協力しながら準備を進めたい」と話しています。





本日21日パブコメ〆切!!! 1/18の緊急セミナー資料・動画が公開されています

[本日21日が〆切のパブリックコメントについては、前にもアップしましたが、
http://kodomozenkoku-news.blogspot.jp/2015/01/121foe.html
あらためて資料や動画が公開されていますので、アップしておきます。
多くの市民の声が寄せられたという事実を積み重ねるためにも、一言書いて送りましょう。]


2015年1月18日【福島】「緊急セミナーで福島」切迫する放射線被ばくの健診対策(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/225917

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃★「甲状腺がんの深刻な実態踏まえ、施策の見直しを急げ」
┃〜環境省にカウンターレポート
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
環境省の「原発事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」が「中間
取りまとめ」を発表。これにもとづき、環境省は「当面の施策」をとりまとめ、
1月21日までパブリック·コメントにかけています。

http://www.foejapan.org/energy/action/141231.html

をFoE Japanが事務局をしている「放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会」では、この環境省の中間取りまとめに対して、福島原発事故後の子どもたちの深刻な甲状腺がんの実態を踏まえていないなど、13の問題点を指摘するカウンターレポートを取りまとめ、環境省に提出しました。

▼このレポートは、以下のサイトからダウンロードできます。
http://www.foejapan.org/energy/news/150113.html

▼また、これに関連して、18日、福島市にて緊急セミナーを開催します。
http://www.foejapan.org/energy/evt/150118.html


本日の配布資料を下記のサイトにアップロードしましたので、ぜひご覧ください!
http://www.foejapan.org/energy/evt/150118.html

環境省の健診のパブコメの締切は21日です。ぜひ、みなさまからもコメントを出していただければと存じます。下記にパブコメ情報をまとめました。参考にしていただければ幸いです。

★環境省がパブコメ募集中:福島原発事故に伴う健康管理…ポイントをまとめました(締切は1月21日!)
http://www.foejapan.org/energy/action/141231.html

※関連記事
原発事故に伴う健診政策環境省専門委の「中間取りまとめ」の13の問題
…「甲状腺がんの深刻な実態、被ばく影響の研究踏まえ、施策の見直しを急げ」
http://www.foejapan.org/energy/news/150113.html

DAYSJAPAN2月号に「環境省『専門家』会議の茶番」崎山比佐子氏による記事 掲載

http://www.daysjapan.net/

DAYSJAPAN2月号では、先月号に引き続き、環境省専門家会議がとりあげられています。「環境省『専門家』会議の茶番」というタイトルで、崎山比佐子さんのインタビュー記事ということです。

DAYSJAPANは、広川隆一氏のもと、事故当初から被ばく問題を大きくとりあげています。広告収入に頼らない発行は、定期購読によってささえられています。
http://www.daysjapan.net/subscription/index.html


なお、こちらでバックナンバーを含め、購入することができます。
http://www.fujisan.co.jp/product/1281680978/b/1146234/





2/7 松戸で甲状腺エコー検査あります(関東子ども健康調査支援基金)

【定員になったため〆切ました!】

市民が立ち上げた関東子ども健康調査支援基金による甲状腺エコー検査が行われます。まだ若干申込み可能とのことですので、ご希望の方は、急ぎお申込みください。
日時 2月7日(土)12時30分~15時 
会場 松戸市小金原市民センター
詳細は、以下サイトをご確認の上、必ず事前にお申込みください。


















































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春日文子委員による「専門家会議中間取りまとめを踏まえた新たな施策の要望」が公開されています。(21日まで)

[「環境省専門家会議中間取りまとめを踏まえた新たな施策の要望」という春日文子委員による岩波書店「科学」2月号掲載予定の文書が、きょう〆切のパブコメに向けて、公開(ダウンロード可)されています。
ぜひお読みください。]

http://www.iwanami.co.jp/kagaku/

2月号掲載記事の特別先行公開■
◎本誌2月号に春日文子氏による「環境省専門家会議中間取りまとめを踏まえた新たな施策の要望」を掲載します。春日氏は、環境省専門家会議(「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」)の委員を務めました。この会議の中間取りまとめを受けて環境省から施策の方向性が発表され、パブリック・コメントが募集されています(21日まで。こちら(環境省サイト)をご覧下さい)。本誌では、このパブリック・コメントの募集にあわせて、21日まで特別に、本記事を公開いたします。記事のダウンロードはこちらでどうぞ。




2015/01/20

ママレボ9号(2015 年始特大号)リリースのお知らせ

[ママレボ編集チームより、「ママレボ最新号が発行されました! 」との案内が届いています。今号も盛りだくさんです。どうぞみなさん、貴重な冊子か刊行し続けられるためにも、ぜひ購読してくださいね。]
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大変遅れてしまったのですが、「ママレボ9号(2015 年始特大号)」リリースいたしました!

→ご購入のお手続きはこちらから
http://momsrevo.shop-pro.jp/?pid=85898992



なお、現在、印刷中ですので、発送は1月25日以降となります。
サポーターの皆さまには、1月25日以降に順次発送させていただきますので、いましばらくお待ちくださいませ。

→デジタル版は、下記よりいますぐご購入していただけます。
http://www.dlmarket.jp/products/detail/294459


ちなみに今号は、年始特大号ということで、いつもより大幅にボーリュームアップしてお届けしています。
そのため、通常は定価400円ですが、今号のみ特大号ということで定価500円となっております。 ご理解いただけますようお願い申し上げます。

そのかわり、特集は永久保存版ともいえる充実した内容ですので、ぜひ、お読みいただけますと幸いです。
制作にご協力いただきました皆さまにも、この場を借りて御礼申し上げます!

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ママレボ9号(2015 年始特大号)
Interview after 3.11❖松阪市長・ 山中光茂さん
「あたり前の幸せ」を守りたい 

特集1

「福島県民健康調査」の問題点を大解剖

~どうすれば、子どもの健康を守れるか~
私たちが、みなさんの疑問に答えます
藍原寛子さん(医療ジャーナリスト)/菅谷昭さん(甲状腺専門医・松本市長)/津田敏秀さん(岡山大学大学院教授)

特集2

国は誰を「避難者」としているのか

~避難住宅問題で追いつめられる自主避難者~ 
この人に聞く❖流通経済大学法学部准教授 尾内隆之先生

「政治」と「生活」をつなげる力――考えはじめるための〈実感〉 

教えて! ママレボ博士 

ここがヘンだよ、環境省の専門家会議 

子どものために知っておきたい憲法のこと

「秘密保護法」って何?私たちに何か関係があるの?

みんなの取り組み地域の活動 

ふくしまキッズハワイ ❖共同代表 きくちゆみさん 

あなたの町の市民測定所

NPO法人新宿代々木市民測定所 ❖代表 桑野博之さん


ママレボからおすすめの本

放射能に負けないレシピ 

風邪予防、冷え性改善にんじんレシピ3種

みんなの声

Come back home❖都築啓子


ネットワーク団体一覧 


福島で被災した動物たちの里親募集