2014/10/07

食品の放射性物質検査について知ろう!「情報を得るために役立つサイトなど」

秋は、食欲の秋とも言うだけに、美味しいものが盛りだくさん、何よりお米も収穫の時期になりました。そんな中で、きのこの放射性物質検出のニュースなども多いですね。そこで、気になる食品の放射性物質検査結果は、最近どうなっているのか、のぞいてみました。厚労省のHP、報道資料から。


食品中の放射性物質の検査結果について(第898報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000059470.html


食品中の放射性物質の検査結果について(第897報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000058777.html

福島近県のきのこや山のもの、川や湖のものが検出されています。けれど、基準値以下でも、秋ならさつまいも、栗、れんこんなども気になる数値があります。そういうものだけでも、測定済のものや不検出とされる地域のもの、それができないならば、産地を選んで購入するなどの対応が、余分な内部被ばくを防ぐことにつながります。

でも、いちいち、このサイトを見に来るのは面倒という方がほとんどでしょう。PDFまで開けてみるのはひと手間です。
そこで、世田谷こども守る会がずっと継続して取り組んでいる「マダムトモコの厚労日報ダイジェスト」が便利です。
http://goo.gl/RQ3mze

メルマガの形で、厚労省の発表データを分析してコメントを添えて発行しています。登録さえすれば、随時メールに入ってくるので、助かります。これをボランティアで継続してくれていることにも感謝しつつ、多くの人がこれを見て、きちんと内部被ばくを防ぐ対応をして、子どもたちを守っていく…それを願ってのことでしょう。ありがとうございます。

先ほどの厚労省のデータを分析したものがこちら。では、福島は? 福島のデータがないんじゃない?とお気づきの方、そうなんです。福島県については、県のサイトでみることができます。
http://www.new-fukushima.jp/monitoring/ (ふくしま新発売)
検索サイトになっていますが、何もチェックせずに一番下の「検索」ボタンを押すと、新しい検査結果順にすべて表示されます。

そこでずっとみていくと、「不検出」がずらーっと並んでいます。でも、みていくと、測定下限値が高めのものが多いのです。セシウム134と137の合算で、7〜8ベクレル/kg未満不検出、という数字のものも多い……子どもたちに7〜8ベクレル/kgの食品を食べさせるかどうかは、個人の判断とはいえ、予防原則に立てば、日々食べるものは事故前と同じ0ベクレル台のものにしてあげたいところです。そうなると、この検査結果で安心して選ぶことはできない、という結論になります。

いえ、汚染の高い地域で採れたものでも、自主的に下限値を下げて厳しく測定して公表し販売しているものもあります。やはり測定下限値を下げて厳しく、サンプル数の頻度をあげて、きちんと公表されてこそ、安心して買うという選択もできるのだと感じます。

先ほどのマダムトモコのメルマガと同様、測定値など福島の情報を流してくださるメルマガが、「フクシマンの福島リポート(郡山)」です。
ameblo.jp/masa219koro/

食品測定の結果だけではない、放射能影響から身を守るためにできることなどの情報を発信してくださっています。

こうした公的な測定やそのレポート以外にも、市民測定所と呼ばれる市民による測定所や、生協・自然食品宅配業者などが、食品や土壌の測定に奮闘しています。各測定所や生協等のサイトで測定値を公表していますが、けっこう測定下限値を下げて測定しますので、微量でも出やすい傾向にある食品は何なのかなど、参考にしてください。

また、26の測定所がデータを持ち寄って公表しているのが「みんなのデータサイト」という取組みです。
http://www.minnanods.net/
市民による市民のための測定データとしてぜひ活用していけたらと思います。

こうして見てみて、秋の食品で気になる筆頭は「さつまいも」かもしれません。子どもたちもけっこうな「重量」を食べます。汚染値は、1キログラムあたりの汚染度で示されますので、1回の食べる量(重さ)の多いもの、頻回に食べるものが、同じ汚染度なら影響が大きいということです。「内部被ばくを考える市民研究会」では、厚労省の測定データをもとに、さつまいもの測定データをグラフにしながら分析しています。参考にしてみてください。
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/5077

日々の食品をすべて気にしながら食卓を用意するのは大変なことですが、こうした取組みを参考にしながら、子どもたちの食品による内部被ばくを減らすことは、ポイントをつかんで対応することで可能になると思います。

子ども全国ネットでは、「キホンのキ」として、そうした基本の考え方をまとめてみました。あらためて学ぶ方の参考になればと思います。
http://kodomozenkoku.com/jouhou/pg204.html



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