2014/09/27

全村避難の川内村に修学旅行 長野の高校生、農村復興を見学/長野


 東京電力福島第一原発事故で一時的に全村避難を余儀なくされた福島県川内村に25日、長野県立更級(さらしな)農業高校の2年生145人が修学旅行で訪れた。

 川内村は震災5日後の2011年3月16日に約50キロ離れた郡山市に避難。翌年4月、村東部に設定された避難指示区域を除いて帰村した。今年10月には同区域の大半の解除を控える。

 生徒たちは25日、村中心部で収穫を控えて黄金色に染まった水田と事故後に村が始めた野菜工場を見学。事故の年から米づくりをしている秋元美誉(よしたか)さんの水田を前に、酒井芽美(めいみ)さん(17)は「よく実っていておいしそう」と声を上げた。

 同校では昨年、2年生の担任4人が協議し、「被災地の農村が復興する姿を学ばせたい」と翌年の修学旅行を恒例の沖縄から川内村に変更した。放射線量を心配する母親もいたが、「訪れる場所は線量が低く、住民も戻って暮らしている」と説得した。昨年10月の文化祭では、村から届いた野菜を生徒が模擬店で販売した。













http://www.asahi.com/articles/DA3S11369821.html?ref=nmail_20140926mo&ref=pcviewpage

朝日新聞 2014年9月26日

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写真を見ると、田んぼまで出かけていって話を聞いている、何人かの高校生は、マスクをしています。高校生になると、いくら被ばくが心配だと言っても、友だちとの関係などから、親の言うなりにはならない年代でもあります。おそらく、その親子は非常に悩みながら参加したのではないかと思います。
福島県への修学旅行、積極的な働きかけがあり、背景には、文科省と都道府県教育委員会との関係もあって、おそらく積極的に推奨する自治体が出てくることと思います。高校となると、保護者間の声も集めにくい中、それでも、学校から、地域から、ひとりひとりが声をあげていくことが原点です。その声を集めて、何をしていけるか、知恵を出し合いたいです。

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