2012/02/01

2/1 学校給食牛乳のセシウム検査へ 乳業協会 結果も公表

【朝日新聞 2012年2月1日18時30分】
 牛乳のメーカーなどが加盟する社団法人日本乳業協会は1日、主に学校給食に使われる牛乳の放射性セシウムの検査を各地の工場で実施し、その結果を公表すると発表した。福島県を含む関東、東北地方の17都県にある約180の牛乳工場が対象。2月末に結果をまとめるという。

 各自治体の検査は原乳(しぼりたての乳)の段階で実施されている。だが、学校給食の現場から実際に飲む製品化後の数値を知りたいとの声が高まっていた。 4月に施行される予定のセシウムの新基準案で牛乳は1キロあたり50ベクレルとなり、暫定基準より大幅に厳しくなる。こうした背景から、厚生労働省が昨年 末、業界団体に牛乳の測定結果を公表するよう求めていた。

 厚労省の要請を受け、乳業協会は、各工場1サンプルを精密測定器を使って測るよう求めた。給食用がなく、一般向けの牛乳を作っている工場でも測る。すで に自主検査をしているところはそのデータを提供してもらうと説明。「新基準施行前に製品を検査して検証し、消費者の安心と信頼を得たい」としている。

【乳業協会による発表】

http://www.nyukyou.jp/topics/20120201.html
牛乳における放射性物質検査計画について

昨年の震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、放射性物質による自然環境汚染という重大な問題が起き、食品の放射性物質に関する安全性について消費者の関心が非常に高くなっております。

また、昨年末に厚生労働省の審議会により、本年4月より施行される放射性物質の新基準値案が示され、これまでよりも厳しく安全性が管理されることとなりました。

当協会はこれまで、牛乳・乳製品は自治体によりモニタリング検査された安全な原乳(生乳)を使用して製造しているために、製品での検査は行わないという立場を取って参りました。また現状の検査値から判断して、新基準値においても問題なく適合するものと考えます。

しかしながら特に学校給食の現場より製品での検査の実施と結果の公表についての要望が強く、これを受けて厚生労働省より公表についての要請がありました。

検査に関する当協会の考えは上述したとおりですが、今回製品の検査により生乳検査の検証を行い、また新基準施行に先立ち基準適合を確認することが、お客様のご安心と信頼を得るために適切であると判断しました。

従いまして下記の通り、検査を実施し公表を行うことと致しましたので、その計画についてご案内申し上げます。

1. 対象製品
牛乳
2. 対象乳業者・工場
原子力災害対策本部より示された対象自治体(17都県)に所在する「牛乳」を製造している工場
(青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・新潟県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・静岡県・長野県)
3. 検査対象物質
放射性セシウム( セシウム134、137の合計)
4. 検査結果の公表
公表者:一般社団法人 日本乳業協会
公表時期:平成24年2月末日(予定)

2 件のコメント:

  1. これまでも、あちこちから検査および情報公開の要望はあったわけですが、
    ここへきて、ようやく…と思えば、
    2月1日に発表して、公表は末日です。

    しかも、検査の詳細はあきらかにしていないことから思うと、
    新基準の50Bq/kgに照らし合わせて、
    セシウムそれぞれ20Bq/kgを下限値としてNDという発表になるのではという危惧も…。

    NDでごまかさず、数Bq/kgまで公表するよう声を届けたい!

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  2. まだまだです。こんな事じゃごまかされません。数字がでることが異常なんだから。
    それになんで牛乳なんですか。強制する事自体がおかしい。影で大金が動いてるのって思いたくなる。

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